通勤エリアの気になってた美術・博物館めぐり。ーArtとTalk㉞ー
皆さんこんにちは、宇佐江です。
今回は、通勤エリアなのでいつも近くを通るけれど、今まで行ったことがなかった美術・博物館をリストアップして、巡ってみたレポートです。
近いのに、遠い。
皆さんにもそんな気になる施設はありますか?
それでは参りましょう~!
※noteに書かれた内容は宇佐江みつこ個人の意見や感想です。その点をご理解の上、今回もどうぞお付き合いください。
①大垣スイトピアセンター
毎朝通勤時、電車に揺られている皆さん。お疲れ様です。私も毎朝、名古屋駅からJRに乗って仕事場まで通っております。
いつも降りる駅は「西岐阜」というところなんですが、終点はそこからさらに9分程揺られると着く「大垣」という駅。
今回は、その終点からスタートです。
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大垣駅から徒歩約15分。大きい道に沿ってまっすぐ歩くので場所はわかりやすいですが、外観は文化施設というより役所っぽいので少し戸惑うかも。ここで合ってる…?や、看板発見。合っている!
大垣スイトピアセンター。
大垣市民の文化芸術の創造拠点として、大垣市文化事業団が管理運営する施設です(公式ウェブサイトより)。建物内に「文化会館」「学習館」「こどもサイエンスプラザ」があり、1階には図書館もあります。その中の学習館内にあるのがアートギャラリー。建物全体の入り口から、結構入り組んだ順路を進んでやっとギャラリーがあるので、ちょっと探検気分が味わえます。
部屋自体はシンプルですが、魅力的な企画が多くて前から気になっていたこのギャラリー。今回観たのは、日本画壇の巨匠・土屋禮一先生の展示。さまざまな人との出会いをテーマにした内容で、作品には素敵な言葉がいくつも添えてありました。そのなかで特にぐっと来たのが、土屋先生が若い頃に悩みを相談したという師、日本画家・加藤東一の言葉。
「自分の都合の良いように何でもできたら人生つまらない。思うようにいかないからこそ、この世は魅力的なんだよな」
こんなこと、師匠に言われたらもう、ノックアウトですよ。
ちなみに、ギャラリーのそばにあった「水のパビリオン」(入場無料!)という部屋も驚くほど充実してておもしろかったです!さすがは水の都、大垣。
②一宮市博物館
大垣駅からJRで尾張一宮駅まで戻って、名鉄に乗り替え。総合駅はほんとにありがたい。名鉄一宮のすぐ隣、妙興寺駅で下車。
あっ、ホームに看板が!安心…。
そしてさらに、案内に従って改札を出ると目の前に…。
皆さん…、この感動…、伝わります?地図の向きがちゃんと、進行方向に合わせて変えてある!!
方向音痴に優しい!こういうの、初めて訪れる土地だとすごく有難いけれど意外と整っていない施設が多いので。
この時点で一宮市博物館の好感度、私的にうなぎのぼり。
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駅名がお寺なだけあって、どこからともなく聞こえてくる「ごぉ~~ん」という鐘の音を聴きながら静かな住宅街を抜け、なんだかまるで、単館系邦画のワンシーンみたいな気持ちで一宮市博物館に到着しました。
建物の前に立ったときの、不思議なワクワク感。私の中の「いかす美術博物館アンテナ」がぴぴんと来ます。
中に入り、いいなあと思ったのが、ロビーの椅子の多さ。壁につくりつけになったものも多く、「ここはいつでも誰でも安心して来ていい場所だよ」という優しいメッセージが伝わるよう。2階の「たいけんの森」というスペースが特にアットホームな雰囲気で、
「ここいいな~。夏休みに毎日来たい感じ…」
と、ひとりで思わずつぶやいてしまいました。
建物全体が面白いつくりなので、かくれんぼしたら楽しそう。
③稲沢市荻須記念美術館
次も名鉄で、もう2駅ぶん名古屋に近づく「国府宮駅」で下車。「はだか祭」で有名な土地です。
そこから徒歩20分くらいでしょうか、緑ゆたかな稲沢公園の中にあるのが稲沢市荻須記念美術館です。観光客にも人気の美術館ですが、この時期は公園の紅葉がとてもきれいでした。
都会のビルの中にある美術館も便利ですが、こういう、美術館に辿り着くまでの散歩道が楽しめるのっていいですね。ちょうど、今回観た長谷川潔の企画展を以前観た、東京の町田市立国際版画美術館も芹ヶ谷公園という広い公園の角にあって、桜がきれいだったなあ…とふと思い出しました。
稲沢市出身で、パリを中心に活躍した画家・荻須高徳の業績を讃えるために建設された同館には、展示の他に彼のアトリエを復元した部屋などもあり、見応え充分。廊下から見える外の景色がまた美しい。エントランスの雰囲気からしてどことなく、教会のような静謐な空気を感じる美術館でした。
➃(おまけ)同エリアのおすすめ美術館
今回は、「行ったことない施設」がテーマだったので外しましたが、同じエリアでハシゴしやすい他のおすすめ美術館を最後にご紹介します。
まずは、一宮駅からバスで行ける一宮市三岸節子記念美術館。過去、展覧会感想でご紹介したのですが、↓
地元出身の画家・三岸節子の思い出やモチーフを想起させるこだわりの詰まった素敵な美術館です。ただ、まもなく2023年11月20日から2024年1月10日までは改修工事のため全館休館されるそうなので、ご来館の際は日程にご注意ください。
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続いて、稲沢のお隣・清須市にある、清須市はるひ美術館。JR清州駅から徒歩約20分で、バスも出ています。コンパクトでかわいらしい美術館ですが、展示の内容は多岐に渡っていて毎回、こだわりを感じます。美術館ではめずらしい、湾曲した壁面も面白い。
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最後は、小牧市にあるメナード美術館。名鉄の小牧駅から徒歩15分。個人的にも大好きな美術館でよく訪れていますが、場所もわかりやすいです。ここも、サイズとしては小さめですが、コレクションの充実度がすごい。さすが企業美術館!しかも、ただ豊富なだけでなく、コレクションの紹介の仕方も毎回テーマを設けて工夫されていて、チラシを見るとつい気になって行きたくなってしまいます。
愛知県にお越しの際は、岐阜~一宮、稲沢、小牧方面にもぜひ足をのばしてみてください!
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今週もお読みいただきありがとうございました。まだまだ、近くても行ったことのない施設がたくさんあるな~と実感。ちなみに、最後のケーキは稲沢市荻須記念美術館の近くにある「カフェタナカ」というカフェなんですが、実はここ、名古屋の老舗カフェで家族で良く行っているカフェの支店なんです。今回、荻須記念美術館を調べていて「え!近くにカフェタナカがある!」ってびっくりしました。
美術館がくれた嬉しい発見。
◆次回予告◆
(よみきりエッセイ)「知らない人の荷物が届いた話」
それではまた、次の月曜に。
*他にも色々、美術・博物館のれぽを記事にしています。↓
*今回訪れた施設*
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