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アメリカのオーガニック農家 エリオット・コールマンについて

今回は多くのマーケットガーデナーが尊敬しているエリオット・コールマンについて紹介していきます。

ABOUT

 1968年から農業を始めます。今の農場の名前である Four Season Farmという名前は1991年に付けられ農業ビジネスをスタートさせました。
Four Season Farmはメイン州ミッドコースト川の近くに位置しています。彼はフランスを含むヨーロッパなどの周りながらマーケットガーデナーから生産技術を学んで洗練していきました。そして1989年に彼の最初の本であるThe new organc growerが刊行。彼が開発した生産技術が発表されました。この本は30年以上経った今でも小規模農家にとって重要なバイブルとして読まれています。それ以来、彼は効率的な農業を目指して生産技術と農機具の改良と開発を続けています。2009年に刊行されたThe Winter Harvest Handbookは冬の期間における栽培について焦点を当てた本になっています。農場 2acer(8反)の圃場出葉物野菜やハーブ、花まで様々な種類の作物を栽培しています。基本的に一年中野菜の生産出荷はしていますが、今は農具の開発に力を注いでいる為、少し生産量を落としています。農場では野菜だけでなく豚や鶏も飼っており卵の販売もしています。

 エリオット・コールマンは若い人達への教育にも熱心に力を注いでいます。2~3月の間に1~2人の従業員が働き始めて、4月に新しいスタッフの面接が始まり5月頃から新たにスタッフを加えてます。9月になると仕事が少なくなるため一部のスタッフは仕事を終えますがほとんどのスタッフは感謝祭から冬まで働きます。エリオット・コールマン自身は収穫日等のスケジュール管理を主にしていて、妻のバーバラは切り花などの出荷や事務仕事をしています。スタッフがいつでも質問出来るよう常に2人は農場にいるようにしています。興味を引くことがあればスタッフ自身が実験出来るようにしているのです。農場にはスタッフが住むための住居も別に用意されておりそこでキッチンとシャワーを共有して一緒に生活しています。

土作りについて


 堆肥は土作りの基礎になる部分です。堆肥は自給しています。主な材料は刈り取り後の飼料や、野菜の残渣、粘土、そして海藻を混ぜます。時々他の農場から堆肥を買うこともあります。堆肥は15トン/acer(3.75トン/10a)を作付けごとに施肥しています。
 何年もかけて土壌診断を行っており、診断結果に応じて施肥する肥料を変えていますが、特に使うことが多い肥料の1つにカニ殻があります。カニ殻の大きな特徴としてはキチン質が多いのでそれを餌に放線菌が増えます。放線菌は土壌中のセンチュウや病原性の糸状菌を防ぐ事に役立ちます。
 一年中収穫出荷をしていた時は緑肥作物はほとんど栽培せずに換金作物を畝に隙間無く植えていました。今ではイネ科とマメ科を組み合わせて鶏に緑肥を食べてもらい、換金作物にしていくという2年毎の輪作体系を実施しています。そうする事で鶏は一年中新鮮な草を食べることが出来、鶏が地面をひっかくことで除草効果もあって、次の作付けの時には緑肥と鶏糞による堆肥と緑肥の根っこのおかげで土壌が健康になっていきます。
 鶏は200羽飼育しており、鶏肉用と卵の為に飼育しています。鶏小屋は移動式でセクションごとに移動し諦マス。セクションごとの大きさは30m×30mで一週間毎に移動します。


畝作りの為の道具


  Eriot colemanの畝は畝幅75㎝で畝間45㎝。畝は固定されておりトラクターは使いません。表層耕起を行っているので土壌の中の雑草を引き上げて来ることがなくなります。実際にEriot Colemanが開発したちTiltherという道具を使っているところを見てみましょう。


  この道具はインパクトドライバーを使っているのでガソリンも軽油も使いません。持ち運びも楽ですので家庭菜園でもオススメです。私もアメリカから取り寄せて使っています。


まとめ

以上でエリオット・コールマンの紹介を終わります。今は農機具開発と若手の育成に力をいれているレジェンド農家さんでした。いつか農場に行ってみたいです。


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