大学JKの宇宙よりも遠い場所 聖地巡礼 Part2 国内準備前編 STAGE1,2,3
こんばんは、好きなお惣菜はハッシュドポテトドラゴンの騎空士鮫ミンです。
よりもいの曲がサブスク解禁されましたね、めでたい!!
前回に引き続きよりもいの聖地巡礼の話の第二弾です。前回の記事をまだ読んでない人はまずそちらをどうぞ。
突然ですが私がこのよりもいというアニメの好きなところの一つに「ストーリーが丁寧」というのがあります。未視聴の方にはネタバレになってしまいますが、この女子高生、南極に行く!という内容のアニメ、全13話ですが昭和基地に着くまでに10話かかります。改めて見直しても全然南極に着かなくてびっくりします。じゃあそれまでの9話は何してるのかというと、友情を育んだりの青春ストーリーもあるのですが、基本的には南極に行く準備をしています。こんなところ(南極に行くより準備の方が大変なところ)までリアルに描写しなくても・・・ただ、日常部分をリアルに描写してるからこそ、南極の部分にも説得力が出てきていると思うので、やはり必須なのだと思います。いしづか監督最高!!
と、いうわけで、ペンギン饅頭号に乗り込むまでは聖地巡礼っぽいところがあまりないのでサクサク進めていきたいと思います。
群馬(館林)には行ったことがないです、ごめんなさい。
STAGE1 青春しゃくまんえん
主人公のキマリは高校に入ったからには何か始めたい、けれどもいざとなると怖くなって最初の一歩が踏み出せない・・・そんなどこにでもいそうな女子高生。そんなキマリは「南極」というあだ名で呼ばれる小淵沢報瀬が落とした百万円を拾い、一緒に南極に行こうと誘われるのであった。
ちらちら出てくる言葉がキマリの内面を表してますね。それにしても習字でプリンは飲みものって書くくらい好きなのか・・・そしてこの第一話にも南極の風景がいくつか出てきます。報瀬のお母さんの書いた本に出てくるハロ、お湯花火、沈まぬ太陽、オーロラの4つです。
南極の大気気象現象
ハロとは別名日暈(ひがさ)とも呼ばれ、巻層雲と呼ばれる氷でできた薄雲が太陽にかかるとできる。六角形の氷の粒による屈折で、中心の太陽から視角度22度か46度(腕を目一杯伸ばして手のひら一枚分、二枚分くらい)のところに虹っぽい輪っかができる。氷の結晶が六角形でなく二十面体の場合はさまざまな視角度に輪っかが現れるレアなピラミダルハロが見られる場合がある。
ハロは日本でもたまに見られる現象ですが、空がひらけていて、空気が澄んでいて、寒い南極ではよく見られます。数日に一回くらいは見れたかな?ハロに限らず、南極では空はさまざまな模様を見せてくれます。また機会があれば紹介します。
お湯花火は寒いところでお湯を大気中にぶちまけると発生する現象で、だいたい気温が-25度くらいからできます。原理は単純で、冷えた大気にあつーいお湯をぶちまけてお湯が一瞬にして氷の結晶や湯気になることで発生します。
夏の間の昭和基地では気温が0度前後なのでお湯花火はできませんが、南極大陸を内陸の方にどんどん進むと、どんどん気温がさがるので、真夏でもお湯花火ができるくらい寒くなります。この時は深夜23時で、気温は-25度くらいでした。
沈まぬ太陽は前回の記事で説明した通り、白夜のことですね。特に追加で説明することはありません。
海上自衛隊の写真がとてもかっこいいやつです。
最後にオーロラ。実は観測隊の夏隊は昭和基地にいる間はオーロラを見られません。なぜかというと白夜だから。日向「夜にはならないんだよな」
なのでオーロラが見られるとしたら行きと帰りのしらせの上からです。それも毎年見られるわけではなく、オーロラベルト付近を通過中に宇宙から太陽風がこないとダメです。私の時は運良く見られました。
オーロラが綺麗すぎてこれだけでも行った価値あるなと思いました。本当にタダで見ていいのこれ?
しらせの一般公開
南極を目指すことを決意したキマリは報瀬と一緒にしらせの一般公開(ややこしい)に向かいます。この一般公開は基本的に毎年やっています。劇中では呉港でしたが、今年は4/13, 14の土日に横浜港で行われます。海上自衛隊砕氷艦しらせ一般公開 in 横浜港。予約とかいらないのでふらっと行ってみてはどうでしょうか?
観測隊員にとってしらせは実質我が家なので、上のカットを見ただけで「あ〜、左舷側の船尾から船首方向の通路〜」と分かります。
そして一瞬出てきたこのカットの「南緯55度通過!」ボード。意味不明だと思いますが、実はこれ南極観測において重要なラインです。この南緯55度は日本における南極のラインで、この南緯55度線より南を極地としており、ここを通過すると南極地域に入ったことになります。そしてここから先はお給料に加えて危険手当が入ります。金額的にはお小遣い程度ですけど、気持ちが豊かになるよな。そして危険手当が入るということは、同時にここから先は人間ぶっ殺しゾーンだということです。油断するとマジで死ぬ、社会的にとかではなく物理的に死ぬ。
人間ぶっ殺しゾーンへようこそ!!!
STAGE2 歌舞伎町フリーマントル
私の推しの日向が加入したり、挿入歌の「宇宙を見上げて」と共に歌舞伎町を走り回る素敵シーンがあったり、ついに青春が動き出した大好きな話なのですけど、観測隊員的にはあんまり聖地巡礼ポイントはないです。途中に出てきたふじケルンとブリザードくらいかなぁ。
その代わりに舞台が新宿歌舞伎町なのでよりもい聖地巡礼場所としては一番行きやすいところですね。東京の人なら華金にふらっと行けるレベル。
日向の走るフォーム、いいよね。ちなみにここで報瀬が100万円渡して「このお金で私たちを南極に連れて行ってください」と言ってますが、余裕で足りません。ちょっとこのあたりの説明をしますね。報瀬たちはこの観測隊に同行者という立場で参加しようとしています。この同行者というのは報道関係や大学院生、(大学ではない)学校の先生などのことで、正式な隊員とちょっと扱いが異なります。南極での行動の優先度が低いという違いもありますが、一番の違いは隊(国)からお金がでないという点です。
報瀬たちがもし同行者で参加するというのであれば、オーストラリア往復分の航空券、宿泊費、昭和基地施設利用料、食費、保険、身体検査費、訓練参加費、装備代などなどなどを自分たちで支払う必要があります。100万じゃ全然たりないですね、ギリ一人分だと思います。残念ながらこの案はすでに破綻しているのだ・・・ちなみに観測隊員になればそのあたりの費用は全て国と観測隊が出してくれます。
観測隊最高!!!
ちなみに資金難なのは現実の観測隊も同じです。年々人も予算も削られています、悲しい。国立極地研究所では支援を募っており、寄付特典もありますのでよければお願いします(突然の募金活動)。極域科学振興募金。
STAGE3 フォローバックが止まらない
これもSTAGE2同様、観測隊員的にはあんまり見どころがないです。ただ、立川にある国立極地研究所の南極・北極科学館はぜひ足を運んでみてください。よりもい聖地巡礼のコスパが一番いい場所です。南極巡礼はコストがデカすぎる。
この科学館には確か観測隊員が常時いるはずです。色々気になったことがあれば聞いてみてください。売店にはよりもいグッズも売ってますよ。
今回はここまで。次回はSTAGE4,5の記事を書こうと思います。
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