大学JKの宇宙よりも遠い場所 聖地巡礼 Part8 南極海編 STAGE9 前半
こんばんは、1ヶ月半更新をサボった騎空士鮫ミンです。サボってる間にめちゃくちゃオーロラとか出てましたね。
「オーロラ見たことあるよ」のアドバンテージが下がってしまいましたが、2分で描いた絵が謎のバズりをしました。
今回は「まだ南極着かないの!?」でお馴染みの STAGE9 南極恋物語(ブリザード編)の記事になりますので、南極海上でのしらせの内容になります。
南極海
STAGE9 は艦上体育の場面からスタート。
このシーン、後ろをよく見てください。流氷だらけです。南極観測隊に参加して良かったことってたくさんありますけど、そのうちの一つがこの艦上体育です。想像してみてください、見渡す限り海と氷しかないところで好きな時に好きなだけ走れるのです。もう最の高ですよね。
記事の最初で「(もう9話なのに)まだ南極着かないの!?」と書きましたが、実はここ、すでに南極なんですよ。日本南極地域観測隊では南緯55度以南を南極域と定義しているので、この辺りはすでに南極です。そしてここからは危険手当がつきます、美味しい。
まぁそんな定義なくても、流氷も氷山もそこらじゅうにあるので、「もうここは南極の海なんだな」とひしひしと感じました。
艦上体育でキマリたちは縄跳び大会の練習をしています。
みんなの服装がまちまちで暑いんだか寒いんだかよくわからないと思いますけど、この辺りは急速に気温が変化していったので我々も半袖着てる人とダウン着てる人がごちゃ混ぜになってました。だって2、3週間前は赤道だったんだよ?交感神経おかしくなるわ。
実際には縄跳びだけじゃなくて、運動会と文化祭みたいなイベントがあり、大縄跳びはそのうちの一種目です。そしてこのイベント、観測隊員だけでなく海上自衛隊とも合同でやります。つまり観測隊 vs 海上自衛隊 のガチバトルが勃発します。毎日毎日陽の当たらない部屋でちまちまデスクワークしてる研究者がムキムキマッソォウの二十歳そこらの自衛官に体力勝負で敵うわけないんだよなぁ・・・
まぁ勝ちましたけど
そして隊長による献花。
南極では献花はしませんでしたが、フィリピン近くのレイテ海を通った時はレイテ沖海戦の戦没者慰霊の献花、空砲などの儀式は行いました。
そして女子高生への告白。JKに告白とかひくわー
そりゃこんな顔になるわ。
ところでこのジト目最高じゃない?(オタク感
隊長への恋愛相談の話になるのですが、ここで「あんた自分で言ってたでしょ、船に恋愛持ち込まないって」との弓子さんの発言があります。
これ実は結構悩ましい問題なんですよね。
別に観測隊は恋愛禁止ってわけでもないですし、帰国後結婚した人とかもいらっしゃるのですけど、なんというかこう・・・閉鎖された空間であんまり人間関係をややこしくしてほしくないなというのが本音ですね。上手くいけばいいのですけどそうじゃない場合がそれはそれはめんどくさくなるのが目に見えてるので、日本に帰ってから好きなだけやってくれ。と個人的には思いますが、越冬隊とかだと一年半くらい日本に帰れないのですよね。南極観測隊と隊内恋愛は永遠の課題・・・観測隊で一番重要なのは人間関係ともいいますしね。南極は環境が厳しいし人も少ないから人恋しくなるのは仕方ないことなのです。
Tinder で恋人を作るくらい人恋しくなるのが南極です。
私ですか?私はみんなと仲良しでした、嫌いな人なんて一人もいませんでしたね。無敵です。
そういえば今年南極にいく第66次南極地域観測隊の隊長は、初の女性隊長です。
もうこれ実質東堂隊長だしよりもいでしょ。
場所が変わって観測隊公室(観測隊員が食事したりミーティングしたりする場所)。ここでソフトクリームを食べてますよね。実はしらせにはソフトクリーム製造機が置いてあって、決まった日に使うことができます。そして、巻くのが上手いと英雄になれます。
そしてこちらは隊長室。観測隊員は基本二人部屋なのですが、隊長、越冬隊長、輸送担当などの偉い人たちは個室が与えられます。なんと部屋にお風呂にテレビもついてる!
この隊長室もやけに再現度が高いんですよね・・・
重度のよりもいオタクなのでこのインタビュー中の後ろのホワイトボードに貼ってある報瀬のお母さんとの写真をみて感極まってしまう。
場面は切り替わってしらせ右舷で「沈まなくなるんだよね・・・太陽」の発言。
そうなんです、このあたりから太陽が沈まなくなって、次に夜を迎えるのは2ヶ月後くらいになります。
たしか最後に日没を見たのが12月の半ばくらいで、次に日没を見たのが翌年の2月上旬なので、このあと1ヶ月半以上日は沈みません。
このあと隊長の好きな人が「雲みたいな人」と聞いて、財前さんが「雲といえば上層雲か中層雲か下層雲か」というデリカシーぶっこわれ発言をします。
この発言がひどいのはまぁ確かなのですけど、実は観測隊員にとってこの雲の種類というのは非常に重要です。なぜかというと、南極で昭和基地としらせ以外の場所で泊まる場合、1日2回必ず気象通報というものをしなければなりません。この気象通報の中身は、気温、風速、風向、気圧、天気、視程などの他に雲量と雲形があります。ですので、南極観測隊で野外に泊まった場合は、いま空にどの種類の雲がどれだけあるか判別できないとだめなのです。
例えばこのシーン、よく見ると奥の雲と手前の雲で流れる速さが全然違います。これは、奥の雲が上層雲で手前が中層雲だからです。こういった能力も観測隊には求められます。
ただ、南極は360度全部地平線まで見えてしまうので、奥の方に見える雲の高さが分かりにくかったり、雪面なんだか雲なんだか判別がつかなかったりと、なかなか難易度が高いです。
そしてついに出てくるペンギン。
このあたりからペンギンがそれはもうアホかってくらい見られます。一生分どころか十生分くらいペンギンを見ました。1000羽以上見たと思います。
この南極のペンギンたち、「お前ら野生はどこいった?」ってくらいぜんっぜん人を怖がりませんし、めちゃくちゃこっちを見てきますし、なんなら走り寄ってきます。そして観測の邪魔をしてきます(観測隊員はペンギンの半径 5 m 以内に近寄ってはならない)。
最初の方は「わー!!!ペンギンだーーーーーーーー!!!!!」みたいなテンションですが、観測の最後の方になると内心が「観測の邪魔だからどっかいけ!!!!!」になります。ちなみに脅かすのもだめなので心の中で思うだけです。観測隊員はペンギンに対しては無力なのだ・・・
「かわいいペンギンたちが邪魔だなんてそんなひどい!!」って思うかもしれません。基本的に日本の観測隊が行く場所にいるペンギンって、だいたいアデリーペンギンなんですよ。たまにコウテイペンギン。で、このアデリーペンギンの目が
◉ ◉
こんなのでほんと感情のない殺し屋みたいな目をしてます。それが集団でこっちをジーッと見てくるので、どんどんと「ペンギンかわいいパワー」が消えていくんですよ。
信じられないなら、これを見てください。
なんだその顔は!!!
腹立つ!!
今回はここまで。次回はSTAGE9の後半、ラミング開始です。
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