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ビヨンド・ミート、決算発表を前に7~9月期の売上高ガイダンスを下方修正、株価は急落

植物を原料とする代替肉の分野で先行したビヨンド・ミート。

健康志向の高まり、CO2削減など気候変動への配慮、水など地球資源の保護といった意識の変化により、植物由来肉への注目度が高まるなか、米国でKFC(ケンタッキーフライドチキン)やピザハットなどを展開しているヤム・ブランズ、マクドナルドとのパートナーシップを結ぶなど、順調に事業を拡大してきたはずでしたが、ここにきて試練を迎えています。

売上高を大幅下方修正

10月22日、ビヨンド・ミートは、7~9月期の売上高の見通し(ガイダンス)を下方修正しました。

その内容は、

8月5日公表した見通し:1億2000万~1億4000万㌦
今回の修正見通し:1億600万㌦

というものです。

4~6月期の売上高が1億4942万㌦でしたので、そもそも7~9月期は前期比で減収(前年同期比では+27~+48%)が見込まれていました。
それを上回って、さらに減少することが確実となったことで、株価の大幅な下落につながりました。

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要因については調査中としていますが、

・新型コロナのデルタ株による感染拡大が需要に影響
・カナダの販売代理店からの小売注文が予想以上に減少した
・大口顧客が販売代理店を変更したため追加注文が実現しなかった
・顧客の労働力不足で流通や棚の拡大に支障が生じた
・水害による在庫品の損害など悪天候の影響

などが要因として挙げられています。

本決算については、11月10日に発表されます。
そこでは減収の詳細な要因、今後の見通しなどが公表される予定です。

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