部下が育たないと嘆くマネージャーさん、それあなたのせいでは?
<読了2分>
「散々フィードバックしてるのに育たない」
新卒を担当しているという
マネジャー職の人から
そんな愚痴を聞いた
しまいには「あいつはバカだ」「地頭が悪い」
なんて人格否定にまで発展したので
「この人とは二度とかかわるまい」
と心に決めこみつつ
「どんな風にして育てようとされてるんですか?」
と聞くと
「資料を作らせて出てきたものに対して
コメントをする」
といったようなことを繰り返しているようである
何往復もするらしい
一見すると熱心なマネージャーのようだが
重要なことが抜けている気がした
「やってみせ言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」
山本五十六さんの有名な言葉がある
分かっているがなかなか出来ていないことに
この「やってみせ」があると思う
ただ、人の教育にたずさわっていると
最近つくづく思うのだが
学びの全ては「真似る」ところから始まる。
「守破離」という言葉があるように
まずは真似てもらう型を具体的に示す
資料のアウトプットとして
求める形式があるならそれを示す
資料が求めるものと違ったなら
言葉だけでなく、自分で正解だと思う
アウトプットに作り替えて見せる
使って欲しいツールがあるなら
具体的に示し、使い方も見せる
営業トークを磨いて欲しければ
実際の商談に連れて行き見せ
その場やその後に発言の意図や背景も伝える
それらの積み重ねがあって初めて
自ら考えるというフェーズに至るのだろう
「全部そんな風にしてる時間⏰はない」
「自ら考えて欲しい」
その気持ちは分かる
痛いほど分かる
けれどもそれが
マネージャーの仕事(の一部)なのだ
そういう支援が必要だから
あなたがいるのだ
自分も正解を持っていないなら
一緒に悩んであげることも必要だろう
マイクロマネジメントだと
言われようと
そういう人やそういう時が
必要な時はやるべきだ
部下の愚痴を吐いても人は変わらない
変えられるのは自分だけ
原因を自らに求めて
明日から何か変えていけるところを
探してみるのもありではないか
その方の部下に幸あれ