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No.17-花色もクリスマスシーズン

【生けた日】2021/11/27(土)夕

お店に行っても大ぶりな木がたくさんある季節になってきました。今回は前回につづいて花も大きいです。グラジオラスの派手な朱赤が欲しくて、脇を季節感でまとめ、大きく抱えてゆっくり帰ってきました。

【花の種類】花と、実と樹

2本のグラジオラスでまとめたかったので、花が一番大きく、次に実もの、そして一番小さく樹という逆の順序にしました。ヒノキにも、じつは茶色の実がたわわについています。

グラジオラス
ヒペリカム(実)
ヒノキ(実)

【花器】投げ入れ陶器

縦ときたらこれを出すしかありません。別の場所でいけるなら、下への重心を思い切り下げたい気持ちです。せっかくヒノキに実がついているので、生け口のあたりで、ヒペリカムと合わさればいいなと思いました。

【ポイント】朱赤の立体的な絡まりと実つきヒノキの垂れ下がり

朱赤の絡まりは帰り道から決めていました。上手くこちら側に正面の顔を向けて奥行きを出せました。苦労したのはヒノキ。いったん生け終えて写真を撮ってみて、これは違う、とそぎ落としにかかりました。思い切らないといい花にはならないですね。曲線を出せてやっと気が収まったところです。

【花の価格】1,680円

この頃多いリーズナブル案件です。季節のものがこうして手に入るのはありがたいことです。

【作品】

グラジオラスの花持ちがどんどん移り変わるので、割り切って眺めていました。思いのほか長持ちしましたが、せっかくいける場所を作ったので、毎回、気持ちが乗ればできるだけ大きく生けようとは気をつけています。

最近のいけばなの展覧会で、改めて花や葉を切り取り、枝を折り、逆さにしていた頃を思い出しました。また限られた場所と条件でどこまでチャレンジできるかやっていきたいと思っています。そんな中でのヒノキ。平べったい葉が折り重なり、その間に実が挟まっています。ねっとりとした葉を、丁寧に、まるで散髪するかのように切り取り、切り取った感が出ないように行いました。最後の先端をどうまとめるかかなり考えましたが、振り切りきれずにここまでとなりました。

【まとめ】

思い切ってヒノキの実を見せる生け方もあとから思いつきました。グラジオラスが持ったので、もう少し研究してみてもよかったかもしれません。いずれにしても、これから華やぐ季節となるので、異素材も含め、愉しみたいと思います。

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かしこ


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