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某社「編集者」になりました。

こんばんは。

キャリアって何なんですかね。

このノートを見てくださってありがとうございます。

1冊の成果物のために2週間の約束で、現場にいったその年末、年明け6週間くらいかかってようやくひと段落しました。その後は続けて、出向のような見栄えで同じ現場に滞在することに。

フリーのプロになりたい、は相変わらず念頭にありました。

その職務はエディター。
エディターって?いわゆる編集者?
とりあえず気恥ずかしくはあったが、学生時代からなってみたい職業ではあったので、まったくやったことがないながら、今までの仕事と結構似ているかもしれないと思っており、好奇心がありました。

そして、実際の仕事は、扱うものがちがうだけで、ほとんど同じ業務だったと言ってよいと思いました。それでも何かが今までの業務とちがう。出版社だから?でも商業出版ではないよね。編集者って何か?について、問いを持ち始めました。
一方、2週間のはずだった仕事が2ヵ月近くに延長されました。

自分は制作の仕事にスケジュールと目標はないと思っています。
少し大きな組織になると、今期の目標を決めよう、案件の日程を決めよう、となる。最終顧客(エンドカスタマー)と、制作者の間に入る中間業者は、どうしてもいずれかの確認期間が必須だ。それをコントロールするのが役割ではあるが、どうしても思うように行かないことがあります。むしろそちらの方が多いと思っておいた方が健康にはよいかもしれないと思っています。

戻りますが、この案件は延長されました。大規模な発売を前に、変更事項が重なった結果だったと思います。収束に向かうときに、大きな仕事をさらに経験したいと話をしたら、その会社に長期滞在することになりました。外部の人間がお客様のオフィスにお邪魔する形なので、本当の意味ではその会社のもろもろを完全に知るというよりは、玄関先で一緒に仕事をしている格好になっていたかもしれません。ですが上司にあたる人が、自分に社員と同じ、むしろ見方によっては社員以上の仕事の責任を持たせてもらいました。自分は親しみを込めて、ボス、と呼んでいました。

いくつか他の会社の仕事を任せられたり、新規営業をしたりと、次々に新しいことをやらせてもらいました。その間、ボスとはかなり密に付き合いができました。とても勉強になり、そもそも編集者って何?という問いについても、タクシーの中でなどボスに打ち明けたりしてもいました。そうしてある件で困難にあたったときに、

これが編集ってもんよ。

タンカを切られたことがあります。いつかの、理想の会社の常務にローカライズってもんよ。といわれたのを思い出します。

顧客は比較的関係者同士と交流するのが困難な会社でした。予定された会議に参加しているのに、顧客担当者から完全に存在を無視されたことさえあります。

そのようなことが続く中で、顧客に突然呼ばれたことがありました。その日の夜、10時から会議です、と。当方に選択肢はありません。それを聞いたボスと、関連部署のリーダーは、誘い合って指定された時間までの間に近所のお好み焼き屋にいっしょに行き、たくさん話した上にビールまで飲み、その後顧客先に行きました。もちろん、わざとです。本当に遠い昔の思い出です。

ちなみに編集者といっても、商業書籍部門ではありません。それでも「編集者」として、新たな仕事の連続で非常に充実した2年間でした。それは期限通り静かに終了し、自社に戻ることになりました。少しだけ、時代の空気が変化していました。

少なくとも自分自身は、この2年間の終了までにローカライズ業務と編集業務の経験ができたことになります。




・・・ つづきはまた。


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