No.16-大ぶりな赤と白
【生けた日】2021/11/12(金)夕
今回は久しぶりに大ぶりな作品にしようと、外出の帰りに野バラ1本、カサブランカ1本と、生けにくさを感じつつも両手に大きく抱えてゆっくり帰ってきました。カサブランカの香りが夕闇によく漂います。
【花の種類】木と花
ただ2本だけのいけばな。野バラはとにかくそこにあった一番大きな枝を。カサブランカもあえて2つ咲いてしまっている、しかしちょうどよいところには次に咲きそうなつぼみが来ている枝を1本、選びました。さてどうなるか。
野バラ(実)
カサブランカ(ユリ)
【花器】スタンダードなお気に入りガラス花器
実は今日までこの「いつもの」花器には、竹が入っていました。今日やっと、出て行ってもらい、新たに野バラとカサブランカのひとときの住処にしました。これは重心がしっかりしているので、何が来てもきちんとささえてくれる、本当の意味での花器です。実はほかの異素材を組み合わせようと考えていたのですが、今回は必要なかったようです。
【ポイント】赤い実の流れにあらがう白い大きな花
小さな野バラの実は、開いてみると赤い流れが見えました。点としてみるよりも、赤い流れとして見た方が生けるにはよさそうです。そこで流れに逆らうように白い花を向かせました。あと2,3日で、真正面のつぼみが開くと思います。そうなったときのこの作品は、これまでの赤の印象に代わって白の強さが勝り、雰囲気が一気に変わるのではないかと楽しみにしています。
【花の価格】3,470円
2本で。大物の価格ですね。花材としてはそれでも高いとは思っていません。
【作品】
野バラがとても大きすぎて、持ち運ぶのにも過去最大に苦労しました。お店の方も包むのにとても苦労していたほどです。いざ部屋で開いてみると、この枝の顔はそっぽを向いて流れを作っていました。そこで2つに分けて、枝の下の方を整理して流れを補強することにしました。一方で、カサブランカはそこに1本いるだけで絵になってしまうもの。しかし咲いている花は背中合わせで。実ものと大きな花を向き合わせました。
【まとめ】
カサブランカは変化の花。対して野バラは静。毎日、次第に移り変わるのが楽しみな作品となりました。
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かしこ