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No.11-トウガラシの季節

【生けた日】2021/10/2(土)夕

新しい方のお花屋さんに外出後に立ち寄りました。トウガラシはいろいろな色や形があり、5色トウガラシが元々大好きで。ここで見かけたらもう生けるしかありません。今回は、細かい実を使い、点描画のような感じを出したくて、私は決して生け花には使わないかすみ草をあえて取り入れました。生ける前から見えるようです。

【花の種類】葉と花

トウガラシカメレオンを2本とケイトウをオレンジ2本、イエロー1本。尻尾型の長いふさふさしたものです。それにかすみ草を1本。かすみ草はボリュームがあるので1本あれば小分けできるので十分です。

トウガラシカメレオン
かすみ草
ケイトウ(オレンジ、イエロー2種)

【花器】四角のガラス器と、ころんとした乳白色ガラス器

複数花器の組み合わせ。2つセットで売っているものが普通かもしれませんが、こうして決して組み合わせではなくても、全体としてまとまりが出てくればよいと思っています。

【ポイント】花枝の「顔」に合わせる

購入した段階で、細かいトウガラシの実とかすみ草の花を重ねて点描を作ることを決めていたため、トウガラシの「顔」向きに合わせて右へ流して生けました。オレンジのケイトウはバランスをとるため反対向きに伸ばし、イエローのケイトウは、バックにアクセントとして入れました。

【花の価格】2,300円程度

なんだかんだいって、やはり木が入っていないと手頃な価格で1品分購入できそうです。

【作品】

かすみ草を使うのは、やはり少し罪悪感があります。というのも、かすみ草さえ入れれば、なんとかなりがちだからです。花束にも、かすみ草があれば、花束っぽくなりますよね。生け花には都合がよすぎる花だと思っていまして… でも今回は、こんなときにこそ使うお花なのだなと気づきました。押さえにはやはり旬のケイトウを2色で使いました。点描画のような感じはかもし出されていますでしょうか。正面から見ると、丸と四角の花器もよかったかもしれません。

【まとめ】

今回はかすみ草のことばかりに言及しましたが、ケイトウもトウガラシも、そこにあるだけで存在感を発揮してくれる、いろいろな意味でやさしい花材です。花器を2つに分けて生けたのが成功だったのかもしれません。
花持ちの良さも好きでした。

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生け終えてから、かすみ草を少しずつ刈りました。

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大きめの作品置き場があってうれしい瞬間。

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上から見ると、思ったよりもケイトウが元気に羽根を伸ばしていますね。

そして意外とかすみ草とトウガラシが混ざっていないことも分かると思います。これでも絡めていますが、それもやり過ぎると生け花として成り立たなくなると感じています。


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かしこ


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