#58 転職エージェントへの相談前にやっておくべき3つの準備
自身のキャリアに悩んだとき、「転職エージェントに相談する」というのがありがちな選択肢ではありますが、
現職ステイと迷っていたり、何となくモヤモヤしている状態で、エージェントに相談するのは時期尚早です。
下記記事のように、自分のキャリアのリーダーシップをとりながら、エージェントに求めるサポートを明確にした上で相談することで、十分なメリットを得られます。
エージェントの中には、転職すべきかという悩みの整理やスキルの棚卸を丁寧に手伝ってくれる担当者もいますが、人材業界はどの会社も求職者対応は属人化しがちで、担当者により当たりはずれが大きいのが現実。
また、エージェントが有利になるような偏った情報のみを与えられ、納得感のある転職ができなかったり、更に混乱してしまう危険性もあります。
そんな難しいエージェント対応に立ち向かうため、最低限に準備しておくべきことを整理できればと思います。
①現職の不満を明確にし、何を叶えたいのか?を言語化する。
「理由ははっきりしないけど、とにかく転職したい!」
という状態では、正しく求人を選べなかったり、不本意な短期離職に繋がる可能性があります。
必要なのは、
改めて、自分は何が不満で、何を解決したいのか?を整理した上で、
ということを洗い出し、
「果たして自分は今転職エージェントに相談すべきなのか?」という問いに自信をもって答えられるようになることです。
②軸の優先順位をつけ、バイネームで応募したい求人を選定する。
「現職キープでは不満は解消できないので、〇〇な環境の職場に転職しよう!」と心が決まった後は、
「転職軸の優先順位づけ」「求人の選定」が必要になります。
軸の優先順位というのは、理想を叶えるためには、どの条件をどこまで妥協できるのか?という判断材料の整理です。
(給与、働き方、業務内容、ポジション、残業時間など)
また、軸に沿った求人を探してピックアップすることで、
「転職軸」を「具体的な求人」にまで解像度を上げていくことができます。
全ての条件を100%叶える理想の転職は現実問題難しいですが、この作業により、率直な意見を転職エージェントに伝えることができるようになり、
エージェントの中での対応の優先順位を上げてもらうことが可能になります。
③スキルを棚卸し、そのポジションで自分がどう役に立てそうか?を言語化する
受ける求人の方向感が定まった後は、「じゃあ自分はそのポジションにどう貢献できるのか?」という段階に入ります。
ここが言語化できないままエージェントに相談するのではなく、まずは自分自身の中である程度言語化することで、
「自分はこの求人での通過イメージがあるかどうか?」という勘どころを、根拠をもってエージェントに相談、議論ができるようになります。
求職者の強みや経験を引き出すのが上手な担当者もいるとは思いますが、自身のキャリアである以上、まずは自分の中で「この経験を武器にしていきたい。」という意思が(特に30代以降は)大切なのではと感じます。
以上が、転職を考える人に共通する必要な準備にはなるのですが、
なかなか1人で準備するのは難しいもので、それぞれの具体的な手法や、自身の判断の妥当性を提示してくれる伴走者が欲しいなと思う瞬間がくるかと思います。
そのような際には是非、「キャリアについてプロに相談する」という観点で、有料のキャリア相談にもチャレンジしていただけるといいかなと思います。