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#62 愛のあるフィードバックのありがたみ

普段仕事をする上で、上司、同僚、顧客、協力会社など、多くの人と関わる機会があると思います。

その中で僕自身、商談や打ち合わせの同席を上司に依頼したり、自分が考えている戦略を先輩に壁打ちしたり、期待いただいた成果に応えられているかを顧客にヒアリングするなど、
自分の仕事の進め方や結果などに対して、他者から定期的にフィードバックをいただく機会を大切にしてきました。
その重要性について書いていこうと思います。

愛あるフィードバックは成長のための最高のプレゼント


他者からのフィードバックを得る中で、
「あのお客様相手では、もっとこういう話し方をした方がいい。」
「戦略を考える上で、この観点が抜け落ちている。」
「他社の営業マンの方が提案の粒度が高いので、次回からはこういうデータが欲しい。」
といった、具体的な指摘をいただくことができます。

これは、書籍や研修などの体系的な情報では得られない、
自分のためにカスタマイズされた学びの材料であると言えます。

そういった材料を集めることで、客観的に見た自身の課題(改善の余地)や、求められている基準が明確になり、今の自分が目指すべき道筋を見いだすことができます。

その道筋を歩んでいくことで、「できなかったことができるようになった」という成長の実感に繋がり、さらに高いレベルでのフィードバックがもらえるようになります。

いくら高い意識で仕事をしていても、自分1人でPDCAを回すには限界があります。
長らく自分のやり方で業務を進めていても、成長度合いはスピードダウンするでしょう。

他者から意見をもらう過程で、自分にはない視点や暗黙知を言語化していただくことで、業務改善に拍車をかけられるようになります。

リモートワークにより高まる、フィードバックの価値

特にリモートワーク下では、同僚などからフィードバックを得られる機会も少なくなりがちです。

対面での業務の場合は、構造的に雑談が発生しやすく、お互いの仕事ぶりも見えやすい環境であるため、
アポイント後の移動時間や、休憩時間、打ち合わせの前後など、ちょっとした間での雑談の中で、周囲から重要な示唆を得るチャンスが多く存在します。
(求められてもいないのに説教を垂れたがる年配社員もどこにでもいるものです…。)

そのため特に若手のうちは、リモート化では見えにくい業務の進め方を自ら開示し、テキストベースでの相談や、フィードバック用のまとまった時間をいただくなどして、
他者からのフィードバックを意識的にもらいにいけるかどうか?が、個人の成長という観点では非常に重要なのではと思います。

自意識による照れくささとの戦い

他者からのフィードバックを得られず、なかなか成果の出ない人の特徴の一つに、自意識が無駄に高すぎるという問題があります。

特にリモート化でのフィードバックとなると、日常業務を画面共有しながら、資料作成の手順やメール作成の一挙一動をありのままに見せる場合もあり、
その際に、一個人の感情として、「照れくさい」「恥ずかしい」という障壁が邪魔をしてしまいがちです。

しかし、成果の対価として給与を受け取っている以上、
組織でフィードバックをし合いながらよりよい方法を模索していくことはもはや義務であるとも言えます。

そうした意識があれば、個人の恥ずかしいという感情はどうでもよくなり、他人の業務のやり方にも積極的に口出しをしていこうという文化を醸成することができます。

個人がリーダシップを発揮し、お互いがお互いの生産性の低さを指摘しあえることが、本来の風通しのいい職場と言えるのではないでしょうか。

たとえ新人であろうと、周囲の業務の非効率さを見て見ぬふりをせず、愛のある指摘ができるよう、心がけたいものです。

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