見出し画像

#60 仕事のやる気が低い人は、成果の出し方を知らないだけかもしれない

特に若手の社会人の方に多いのが「仕事へのやる気が出ない問題」。

僕自身も、やる気満々です!というタイプの人間ではないのですが、
状況が深刻な人の場合は、仕事が手につかなかったり、原因を特定しないまま闇雲に転職に走ってしまうケースも見受けられます。これはつらいですよね。

しかし詳しく話を聞いてみると、
「単に成果を出す方法を知れば解決するのでは?」と思うことがあり、そのことについて書いてみます。

成果が出ない理由を、モチベーションのせいにしない。

僕自身は、「やる気」や「モチベーション」という曖昧なものを、仕事の成果に紐づけることはナンセンスだと考えています。

確かに人間、気の乗る仕事、乗らない仕事はあるかと思いますが、
いくら好きな仕事だったとしても、長い期間成果が出ず、周囲の期待に応えられなかったら、モチベーションを維持することは困難です。

反対に、最初は大して好きでもない仕事でも、
正しい方法で成果が出て、周りに認められ、感謝されれば、おのずと楽しさが生まれてくるもの。


また、成果を出す過程で自分の持ち味が出てくるので、
「自分はどういう形で成果を出すことが好きなのか?」という観点で自己分析ができるようになります。

言い換えると、
一度は一定の成果を出してみなければ、自分がその仕事を好きか、嫌いかは判断できないのです。

やる気が出ないときは、「ハイパフォーマーになりきる」

そうは言っても、なかなか成果が出ない中でいきなり「頑張るぞー!」とギアを入れるのはハードルが高いもの。

また、結果がすぐに出るわけでもないので、そのギャップにまた苦しむことになります。

そんな時に僕が個人的におすすめなのは、
「ハイパフォーマーになりきる」という心の持ち方。

社内外問わず、自分の目指す優秀な人を常に想像し、
「あの人なら、この場面でどう行動するのだろうか?」
「あの人だったらどのようにこの現状を受け止めるだろうか?」
と考えたり、
わからなければその人のことをじっと観察をしたり、普段どうしているのか質問したりしてみる。

そうすることで、行動面・マインド面ともに
ハイパフォーマーに自分を寄せることができるようになります。

自分の気持ちや行動をハイパフォーマーに変えるというよりは、ハイパフォーマーを演じるという感覚です。

人間、自分が大きく変化しようと思うと心理的にブレーキがかかります。
今の自分は変えなくていいので、ひたすら演じきってみるのです。

成果の出し方を教えてあげられる人を目指したい

僕個人的に、信頼できるなと思う上司は、
やる気やモチベーションを気にかけてくれる上司ではなく、
高い結果の出し方を言語化し、ハイパフォーマーの景色を見せてくれる上司だと思います。

ただそうなるには、
「自分がどうやって成果を出せるようになったのか?」を論理的に説明ができる必要があります。

世のハイパフォーマーは、持ち前の実力から生み出される高い成果を評価されますが、
「この仕事はあの人にしかできない」と属人化してしまっていては、
自身の持っているノウハウを体系化し組織に貢献する義務を放棄している身勝手な状況のように感じます。

そのため、どんな人でも一定は成果を出せるようになるポイントを正しく抑え、「この人と仕事をしたら、そこそこ仕事ができるようになる」と思ってもらえる人になりたいものです。
(もちろん、どうしても言語化しにくい感覚的な部分は一部あります。)

結果として、そういった風土作りが組織のやる気につながり、楽しく仕事ができるようになるのでは?と思うのです。

いいなと思ったら応援しよう!