みているけれどもみていない
同業の先輩の身の上話を聞いた。なんとなく聞いていたこともあったが、本人の口から一連の流れの中で聞くと重みがあった。
隣の芝生はやっぱり青かったんだなと、痛感した。どんな立場にも、傍からは見えない重圧があるものだ。良いことは良いことだけではやってこない。悪いことも悪い部分だけではないみたいだ。
どの段階でも、自分で選んでこの生き方を歩んでいるんだっていう自覚が大事だ。それがあれば、浮かれないし、不満の海に沈むことも無い。人のせいの場合もあるのだけど、そこから後の選択は結局自分次第だ。
地に足をつけて、他人と比較せず、進め。
進め、すすめ。
〇〇〇
スマホのカメラ越しに猫を追っていたら、ふと「我が家、素敵や…」と思った。そういう補正がかかっているのか…?いや、そうだとしても、他人の視点で見る我がリビングは、そういう系の雑誌に載ってそうだと感じられていい気分になった。
再び自分の目に戻るとそんなに素敵とも感じないのだけれど。でも新たな視点を得たことで、「雑誌に載るなら、電子レンジの上に物を置いちゃダメだなぁ」とか感じて楽しかった。
人間は、いつもあるものに見慣れてしまう。素晴らしいものにも慣れてしまう。それは少しもったいないことかもしれない。
ぼくは、たくさんの良いものに囲まれて生きているようだ。
(拡大解釈しすぎか。)