ミモザの季節、SIGMA fp LとSummicron。
SIGMA fp L
M-Summicron 50mm f2 1st Collapsible
12 MAR 2023
梅や木瓜(ボケ)、アカシア(ミモザ)に木蓮など。
春先に咲き出す花々にも色々ありますね。
ヘッダーの写真は散歩中に見つけた黄色のミモザの花。
花言葉は「秘密の恋」だそうです。笑
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
徹子の部屋のようなエレガントなご挨拶はさておき、
最近用意したSIGMA fp Lを使い始めて数日が経過し、
色々思ったことがありますので作例と一緒にお伝えできればと思います。
単刀直入に言ってこのSIMGA fp Lと言うカメラ…
超・超・超絶玄人向けです。 笑
死ぬほど使い勝手が悪く、使用感とAF性能は数年前のCanon eos M3や、
SONY α7Ⅱに完全に負けています。完敗です。値段相応の価値がありません。
ただ、撮れる写真の画質は6100万画素なのでかなり綺麗。
更に動画もちゃんと撮れます。
折角なので、作例の後で良いところ、悪いところを独断と偏見でご説明します。
● 不満ポイント
・AF精度がクソい。※上記参照
・SDカードはシングルスロット、更にSDカードへの書き込みがとても遅い。
・バッテリーのもちが悪い。(カット数にもよるが予備に3~4個は欲しい)
・使用できる外部フラッシュ(クリップオンストロボ)が少ない。
使用できるクリップオンストロボが限定されます。
しかもホットシューは外付けです。
他社製のクリップオンもマニュアルで使えるカメラが一般的な中、
私の持っているクリップオンは全て使えませんでした。
公式WebページにはSIGMA製のストロボに対応していると記載がありましたが、現状、SIGMA製の現行クリップオンストロボのラインナップは大きいものばかりでSIGMA fp Lのコンパクトさを殺してしまいます。
(ただでさえホットシューが外付けなのに)
・外部フラッシュを使用した場合、1/30以下、RAW撮影の場合1/15以下での撮影となる。
ストロボ(フラッシュ)を焚いての撮影は基本的にできないものと認識した方が良さそうです。
・車窓からの撮影では、被写体が斜めに写る。
◎満足ポイント
・オールドレンズとの相性が良い。
SONY α7シリーズと違いMマウントレンズをAFで使用するアダプターが存在しない為、こちらはMFだけでの使用となるものの、それでもSIGMA fp LのセンサーとSummicron 5cm f2との相性は非常に良いと感じました。
SIGMA fp Lのセンサーはシャドー部の質感が潰れにくいようで、SIGMA 35mm F2 DG DNで撮影された写真と比較すると明らかにオールドレンズの方がシャドー部の質感が残る印象があります。
スナップで黒潰れをあまり気にしなくていいと言うのは嬉しいものです。
ハイライトの白飛び対策を優先できるからです。
・6100万画素はやっぱり圧巻の高画質。
結論、フルサイズ6100万画素に拘るなら操作性は
SONY α7R IV(ILCE-7RM4)の方が良いと思われます。
6100万画素に拘りがなく、高画質とコンパクトさを両立させたい場合は、
SONY Cyber-shot RX1(DSC-RX1)の方が機動性は高いと考えられます。
更にフルサイズという拘りがなく、機動性を重視したい場合は
RICOH GR Ⅲを選ぶべきでしょう。
どんな時にSIGMA fp Lを選ぶべきか、それは…
⑴ 特別、SIGMAというメーカーが好きである場合。
⑵ SONYのセンサーが死ぬほど嫌いである場合。
⑶ カメラのカスタマイズが好きである場合。
⑷ ダイナミックレンジが広いセンサーが欲しい場合。
⑸ ストロボを使った撮影が嫌いな場合。
⑹ マニュアルレンズでの撮影が得意な場合。
⑺ 操作性の悪いカメラにストレスがたまらない場合。
この条件のうち、多く当てはまる人の場合、
手にしても良いカメラだと思うものの、
やっぱり値段に見合ってはいない印象は否めません。
一応6100万画素のカメラにしては安いと言えば安いのですが…。
どうしても残念な部分が目立つので、他人にはお勧めできないカメラです。
私は手にしてしまった以上、このカメラをどうにか使いこなせるよう、
頑張ります。