【読書】「会社辞めたい」ループから抜け出そう _佐野 創太
どうも、斉藤 史朗です!
私は、人材業界に10年以上勤務し、長く転職市場に関わる中で、気になったこちらの著書ついて案内します!
著書の佐野さんは、転職エージェントとしての経験を持ち、ご自身として早期退職や出戻りを体験しています。あらゆるキャリアに触れてきています。
実経験があり、キャリアに深みがあり、色んな意思決定をされてきて、ここまで開示されている方は他になかなかいらっしゃらない稀有な方ですので、発言に説得力と信頼が増します。
成功だけではなく、上手く行かなかったことも開示されている姿勢に非常に感銘を受けています。開示するにはかなりメンタル必要ですからね・・・
少し話がそれますが、転職エージェント支援を受ける時に、実際に転職活動をされて経験があるキャリアアドバイザーに支援される方が、その方自身の転職体験を含めてより説得力が増すと個人的に思っています。
(勿論その体験自体は一例ですし、その体験が足枷や思考停止になりえるとも思ってます)
ちなみに、私自身も転職活動をしている時は、孤独でした・・・泣
周囲に相談することもありましたが、特に友人などに深く話すことは抵抗ありますし、内定辞退や受諾する際には不安になりましたし、決断後もこの選択が正しいのか、他によりよい会社はあるのではないかと考えたことはありました。
就職活動とは異なり、同期がいて一斉に活動する訳ではなく、自分だけこの選択をしようとしている、これって大丈夫かなと弱気になる方がありました。
私だけではなく、多くの方がこのような孤独感や不安感を転職で感じているのではないでしょうか?
本書はそういった方々に読んでもらいたいですね!
そして、この本は転職を安易に進めているのではなく、転職はあくまで手段であって、自分自身のオリジナルキャリアを歩める思考の整理方法を提示してます。
周囲に目を配ると、キラキラしてみえると思いますが、外部要因は自分の力ではどうにもなりません。
佐野さんも本書で触れていますが、"会社の配属や上司は、自分で選べることはできず、ガチャです。一緒に働ける!と面接で意気投合していた上司も急に辞めることもあります"
また、"同期が他の会社で活躍している様子や早めに出世している、結婚している友人の様子を見て、焦ってしまい、今の自分はこのままでよいのであろうかと焦ってしまう"こともあるでしょう。
そういう時に、本書が推奨するのは、“本音を磨く”作業です。
「いつでも、どんな場所でも」自分らしいキャリアを築くきっかけになれば嬉しいです!
冒頭大変長くなりましたが・・本書は、退職学研究家の佐野さんが、「転職しても何も変わらない人」「転職をキッカケに人生が好転する人」の両者の違いについて解説しています。
私自身も、転職市場に関わる人間として、転職だけが全てを解決すると思っていませんし、転職を通じてキャリアが好転された方、逆に上手く強みを発揮できなくなった方を目の前で見てきました。
キャリアに悩むのは、誰にでもあることですよね・・
市場価値ではなく、人間価値を高める!
転職市場では“市場価値を高める/キャリアアップする、年収アップさせる!"などの言葉が良く出てきます。
同世代との会話の中でも、「今どんな仕事している?どれくらいの年収?」などの会話が出ると、つい“自分の市場価値がどの程度なのか”気になります。
家族が出来たとして、よりお金をかせがなきゃと考えると、転職して金銭面上げなきゃと成果をあげて年収あげなきゃ!と思いますよね。
それ自体は良い悪いではないですが、そこばかりが目に入っていると市場価値ばかりを追求してしまい、自分自身を見失い場合によって転職を繰り返しながら、一向にハッピーにならないという負のループに入ってしまうかもしれません。
ですが、「市場価値を高めるではなく→人間価値をあげる」
と、考えると発想や言動が変わります。
人間関係の仕分けノートを使用しながら、誰との時間を大切にするのか優先を付けると、本音を隠さずに自分らしく振舞えるようになります。
結果的に転職後やその先の人生でも周囲から求められる形になると著書では触れています。
転職活動では、どうしても自分を着飾ってしまったり、思っていない事を理論武装してしまうことがあるかもしれませんが、事前に成仏ノートに書いてみれば、その気持ちは晴れるかもしれません。
著書で書いてある、"本音磨き"は、ステージ0の転職活動です。
履歴書や職務経歴書を書く、求人サイトを閲覧する前に取り組みたい作業です。
面接に参加したり、転職エージェントと面談していると、本音を隠してアピールしてしまうことがあるでしょう。
そうならないために、本音磨きの3ステップを覚えましょう。
* 退職成仏ノート
仕事愚痴などはノートに書いて成仏させる!
私自身も転職活動時の面接で、キャリアを深堀される中で、自分の思い出したくない過去や失敗を嘘で固めて繕ってしまったり、他責発言をして印象が悪くなることがありました。
本音を隠して転職活動する必要はないですが、面接までに持っている全ての他責思考も含めて愚痴を吐き出すとスッキリするはずです。
会社や上司の悪口はよくないですが、ノートに書く事で誰も傷つけず、成仏させられます。
* 人間関係の仕分けノート
人間関係を「しがらみ」「つながり」「無関心」にフォルダ分けする!
そうする事で、恩義があるが、本当は自分に取って健全な関係ではない人が断ち切れますし、逆に本当は大切にした方がよい人にもっと向き合う機会になるはずです。
私は、ほぼ交流関係が狭いので、整理はほとんど要りませんが、「つながり」でもっと自分に取って近づいた方がよい、関心あるはずなのに、近寄っていない人にはアクションしたり目を向ける必要あるなあと再認識できました。
* 明日への手紙
サンプルは佐野さんの過去書いた手紙が著書内にありますので、ご購入いただいて、ぜひ参考にして頂けたらと思います!(P228)
10分ちょいで知る『ゼロストレス転職』(PHP研究所)・佐野創太 著【公式要約動画】
「隠れた優良企業の見つけ方」は、一般的な転職アドバイスで出来ていない所ですし、他コンテンツも他にはない読み応えあります。
佐野さんのこちらの動画ではなく、著書を次回読破しますー!
そして、noteに本書について投稿されている記事です!ご参考までに〜!