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漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#47 pp.460-469
こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#47
毎日10ページずつ進めています。
見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記
というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。
p.460
五十日 いか
(読みの文字数)>(漢字の文字数)熟字訓シリーズ。
五十集 いさば
魚商人。江戸時代、海産物を運搬した舟。
五加、五加木 うこぎ
五葷 ゴクン
臭みのある五種類の野菜で、食べることを禁止したもの。
p.461
五濁悪世 ゴジョクアクセ
五濁の現れる道徳の廃れた世の中。
p.462
五月闇 さつきやみ
五月雨が降るころにの夜が暗いこと。
五月蠅 さばえ
陰暦五月ころに群がり騒ぐコバエ。
五倍子 ふし、ゴバイシ
(読みの文字数)>(漢字の文字数)熟字訓シリーズ。
互 かたみ-に
「互いに」の意味。
互文
対の形になった二つの文章中で、一方で述べてあることを他方で省き、互いに補い合う表現技法。
天地が長久であることを天長地久など。
p.463
呉織、呉服 くれはとり
上代、呉から渡来したと言われる機織の技術者。
呉下の阿蒙 ゴカのアモウ
いつまでも進歩がなく昔のままの人間であるたとえ。
呉牛月に喘ぐ ゴギュウつきにあえぐ
思い込みや誤解で必要以上に怯えるたとえ。思い過ごしからいらぬ苦労をするたとえ。
暑い呉国では牛が暑さのために月を見ても太陽だと思うという故事から。
呉茱萸 ゴシュユ
ミカン科の落葉小高木。
忤 ゴ、さから-う、もと-る
「忤逆」そむく。
「乖忤」そむく。
「違忤」そむく。
「忤視」まともに見る、正視する。←これだけそむいてない。
忤う さから-う
そむく、食い違う、逆の方向に進む。「牾らう」とも書く。
沍 ゴ、コ、か-れる、こお-る
「沍陰」陰気が固く凍り結ぶ。非常に寒いこと。
「沍寒」非常に寒いこと
なぜか「さえる」と入力すると変換に出てくる。
p.464
後の雁が先になる
学業や地位などで、後から来たものが先を進むものを追い越したり、しのいだりすること。若いものが先に死んだときにも使う。
後妻 うわなり
最初に妻に対し、あとに娶った妻。
ねたみ、嫉妬のこと。
p.465
後患 コウカン
先にあった事件が原因で、後日に出てくる心配事。
p.466
後輪 しずわ
ウマの鞍骨の一部分。
後志 しりべし
北海道の旧十一カ国の一つ。現在の後志総合振興局の大半と檜山振興局の一部地域。
唔 ゴ
「咿唔」は書を読む声。 むにゃむにゃいうこと。
圄 ゴ、ギョ、ひとや、とら-える
「圉」に通じてそう。
茣 ゴ
イグサに似た草の名。
茣蓙 ゴザ
イグサで編んだ敷物。「茣」は宛て字で「蓙」は国字。
晤 ゴ、あき-らか、あ-う、うちと-ける
「晤言」語る。向かい合って話す。はっきり言う。
「面晤」面談する。
牾 ゴ、さか-らう
さきにも「忤」があったが、送り仮名が微妙に違う。
「忤う」=「牾らう」=「さからう」
「牴牾」は相容れぬこと。もどくこと。
p.467
蜈 ゴ
「蜈蚣」ムカデ類の節足動物の総称。
寤 ゴ、さ-める、さと-る
「寤言」めざめてひとりごとをいう。向かい合って話す。晤言。
「寤夢」昼間あったことをその夜夢に見ること。寝ることと覚めること。
寤寐 ゴビ
目が醒めていることと、眠ること。寝ても醒めても。
誤 まど-わす
知らなかった訓読み。
醐 ゴ、コ
解字:「胡」は「糊」に通じている。
護摩の灰
旅人を騙して金品を奪うもの。
ただの灰をありがたい護摩を焚いた灰として旅人に高く売りつけた故事から。
護謨 ゴム
ゴム。
鼯 ゴ、むささび
ひさしぶりのJIS第四水準。
「鼯嘯」はむささびが鳴くこと。
「鼯鼠之技」はわざは多いが役に立つもののないことのたとえ。
鼯鼠 むささび、ももんが
むささびはももんがより大型で目が小さい。
ももんがはむささびより小型で目が大きい。
齬 ゴ、くいちが-う
解字:「吾」は互い違いの意味。
p.469
口舌 クゼツ、クゼチ、コウゼツ
「クゼツ・クゼチ」口論、言い争い。
「クゼツ・コウゼツ」口先だけの科白。
今回はここまで。
胡乱布団