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漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#67 pp.660-669

こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#67
毎日10ページずつ進めています。

見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記

というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。

p.660
 シャ、ショ、さとうきび、うま-い

蔗境 シャキョウ
談話や文章などのだんだんおもしろくなるところ。
サトウキビを食べると根本に近くなるほど甘くなっていくことから。

遮莫 さもあらばあれ
それはそれでしかたない。

 シャ、あかつち、あか、あか-い
「赭山」はげやま。
「赭堊」赤と白。またその土。赤土、白土ですきまをふさいだり、壁をぬったりすること。
「赭汗」衣服が汗などで赤黄色くなっていること。赤い汗。名馬は血のように赤い汗を出すということ。
「赭鞭」赤い鞭。むかし、鞭を打ち毒や味を調べたことから。

赭顔
あからがお。

赭熊 シャぐま
ヤクの尾の白い毛を赤く染めたもの。
縮れ毛で作った入れ毛。

赭土 そおに、そほに、そぼに
色の赤い土。古代、顔料に用いた。

 シャ、セキ、し-く、か-す、か-りる、よ-る、かこつ-ける、ふ-む
「シャ」
しく、しきもの。かす、かりる。たのみにする。かこつける。
「セキ」ふむ。ふみにじる。「狼藉」

藉口 シャコウ
なにかにかこつけて口実をもうけ、言い訳をすること。

藉藉 セキセキ
口々に言いはやすさま。
物事が乱れ散らばっているさま。

謝絶
申し出を断ること。「謝る」と書いて「ことわ-る、さ-る」とも読む。

p.661
 シャ、そそ-ぐ、は-く、くだ-す、しおつち

瀉腹 くだりばら
はげしい便通。

瀉下
そそぎくだすこと。
腹を下すこと。

瀉出
そそぎだすこと。

鷓鴣 シャコ

邪揄 ヤユ
揶揄。

p.662
蛇舅母 かなへび

蛇藤 くまやなぎ
クロウメモドキ科の蔓性落葉低木。

蛇の道は蛇 ジャのみちはへび
同類のものがすることは、同類のものがよく知っているということ。

蛇菰 つちとりもち
やまでらぼうず。変わった見た目の植物。きのこっぽいけど、セリ科らしい。

蛇牀 はまぜり
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる 羹に懲りて膾を吹く。
蛇は寸にして人を呑む 栴檀は双葉より芳し。

 ジャ、シャ、じゃこうじか

麝煤 ジャバイ
墨の別称。

p.663
 さし、ものさし、わず-か

尺蠖 おぎむし
シャクトリムシの古称。

尺〆 シャクじめ
木材の体積の単位。一辺が一尺の正方形で、長さが二間のもの。
ちなみに、大見出し語として「尺〆」はあるものの「〆」自体は漢検配当外の国字。

尺を枉げて尋を直くす シャクをまげてジンをなおくす
大のために小を犠牲にするたとえ。

尺地 セキチ、シャクチ
狭い土地。尺土。

尺牘 セキトク、シャクトク
文書。手紙。

尺璧宝に非ず、寸陰是競う セキヘキたからにあらず、スンインこれきそう
大きな宝玉よりも、じあっkのほうが貴重であるという戒め。

尺蠖の屈するは以て信びんことを求むるなり セッカクのクッするはもってのびんことをもとむるなり
将来大きく成功するためには、しばらく忍耐して時機を待つことも必要であるたとえ。

 シャク、なこうど
なこうど。媒妁。

 ヒョウ、ひしゃく、しゃく-う
この音読みと動詞知らなかった。

p.664
 や-く、あき-らか、あらたか、やいと
「灼たか」だと思っていたが……。

灼灼
光り輝くさま。
花が盛んに美しく咲くさま。

灼骨
獣骨を焼いて、その裂け目によって吉凶を占う方法。

 シャク、き-る
「斫水」水を切る。すなわち、不可能なこと。

斫断 シャクダン
たちきること。

借り着より洗い着
他人をあてにして虚勢を張ったり、楽な生活をするより、貧しくとも自分の力で暮らすべきだというたとえ。

借問 シャモン、シャクモン
試しに質問すること。

p.665
釈迦に説法、孔子に悟道
「釈迦に説法」に対して、「孔子に悟道」知られていなさすぎないか?

釈眼儒心
慈悲と仁愛の心をあわせもつことのたとえ。釈迦の眼と孔子の心を持つということ。

釈近謀遠 シャクキンボウエン
身近な物事や現在をおろそかにして、遠くの物事や将来のことばかりを考えること。

釈奠 セキテン、シャクテン、サクテン
孔子とその門人を祀る儀式。

 ゆる-やか、たお-やか
小さい頃、「余裕綽々」の「綽々」の意味が気になって調べたときに、こんな訓読みが書かれていたような記憶がある。

綽名 あだな

綽然
落ち着いていてゆったりとしたさま。綽綽。

綽約
弱々しいさま。しなやかなさま。
女性のたおやかで美しいさま。

 シャク、セキ、シ、すず、たまもの

錫蘭 セイロン
セイロン島のセイロン。

 さかずき
まったくしらなかった訓読み。

p.666
 シャク、ひか-る、と-かす
「爍金」金属を溶かすこと。人の言葉は恐れるべきということ。噂は金属を溶かすほど力を持ってしまうという意味から。

爍爍
灼灼。

 シャク、キョウ、いぐるみ、まつ-わる、かえ-す、おさ-める
JIS第四水準!!!!
「シャク」
いぐるみ。矢に糸をつけて鳥を射る道具。
「キョウ」
まつわる。かえす。おさめる。
繳繞キョウジョウ」からまりまつわる。こだわる。
繞進キョウシン」文書などを役所などに差し出すこと。ほかを非難した文を上奏する。
繞矰シャクソウ」いぐるみの糸と、その矢。ちなみにこの二字はどちらもJIS第四水準である。

 シャク
国字。ちなみに癇は国字ではない。

 シャク、と-かす、と-ける、うつく-しい
矍鑠の「鑠」

若朽 ジャッキュウ
働き盛りなのに、覇気がなく、役に立たないこと。

若干 そこばく、そくばく
若干(わずか)。
たくさん。たいそう。
アウフヘーベンキタコレ。

p.667
若子 わこ
良家の男子を呼ぶ語。

弱檜 さわら
椹。

弱竹 なよたけ

弱法師 よろぼうし、よろぼし
よろよろしながら歩く僧。

p.668
雀躍 こおどり

雀卵斑雀斑 そばかす、ジャクランハン、ジャクハン
「そばかす」を「雀卵斑」と呼ぶのはかっこいいかもしれない。

雀鷂雀鷹 つみ
日本のタカ類で最も小さい種。

p.669
 ジャク、ニャク、がまのめ、むしろ
訓読みはまったく知らなかった。

鵲豆 ふじまめ
見た目は紫色のインゲン豆。ちなみに関西地方だとインゲン豆と呼ぶらしい。

 しゃち、しゃちほこ
国字。

鯱立ち しゃちほこだち、しゃっちょこだち
さかだち。
すべての力を出すこと。

鯱張る しゃちほこばる
鯱のようないかつい様子をする。
緊張して固くなる。

今回はここまで。

胡乱布団

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