作品紹介『その瞳に捧ぐ泡沫』
どもどもー、普段はWEBで自創作BLなどを書いている貴腐人・洞施(うろせ)うろこです! お気軽に「うろこ」とお呼びください。
文字数を気にする必要のないnoteなので、自創作小説の紹介をします。
今回はBLではなく、普通(?)のクトゥルフ神話系ホラー小説『その瞳に捧ぐ泡沫』をどどんとご紹介!
こちらはノベルアップ+で開催されていた『クトゥルフ短編コンテスト』の参加作品です。クトゥルフアバターが欲しかったんです……!(つまり物欲に負けた)
カラカラに乾いたアスファルトが朱に染まっていた。夕焼け。本来ならば数刻で濃紺に飲み込まれるはずの色は、けれど、いつまでも鮮やかな朱に保たれていた。
――どうして、誰もいないんだ!
叫んだ声はただ空に響き渡る。千賀は虚しく反響するそれを確認すると、アスファルトに膝をついた。
オカルト研究会に属している男子大学生の千賀は、気が付けば自分以外の人間が存在しない異空間に飲み込まれていた。
この空間に迷い込む前のことを思い返す千賀。思い当たることと言えば、見知らぬ男に渡された一冊の写本『セラエノ断章』。
読んだわけではない。ただ開いただけで怪異に遭遇するなどと、理不尽が過ぎるだろう。そう憤りながらも元の世界に戻る方法を模索し始めるが、その千賀の眼前に薄紅の甲殻をまとった奇っ怪な生物が現れた。
それがクトゥルフ神話に書かれる外宇宙からの飛来者・ミ=ゴであることを確認した千賀は、怪物を刺激しないよう隠れて動向を見守った。
どうにか怪物をやり過ごした千賀だが、息をつく間もなく金属をも溶解させる高温の光球に出くわしてしまう。
もう逃げ出すことはできない、と諦めた彼を救い出したのは、滑らかな褐色の肌とそれに反するような銀髪を持つ蠱惑的な女だった――
正統派の宇宙的恐怖(コズミックホラー)を目指して書きました。短編なのでさくっと読める文字数です。
クトゥルフ神話好きな方もそうでない方も、お気軽にどうぞ!
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今回は普通(?)のホラー短編のご紹介でした。
ではではー、またお会いしましょう。洞施うろこでした。
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