ココナラで前世を見てもらったら、某飛行機事故で亡くなった人かもしれないと言われた話ー本章(後)

はじめに

この記事は本章の後編です。序章、前編と読み進めていただくことをお勧めいたします。

この記事を書こうと思ったきっかけは、周りの人には決して話せず、でも自分の中では整理がつかずにいたので、まとめたいと思ったからです。

反応をいただけることはうれしいですが、誰かを傷つける意図もありませんし、自分が傷つくことも怖いです。
もし私に配慮の足りない点がありましたらご遠慮なくご指摘いただければと思いますが、きついお言葉を浴びせることはどうかお控えいただけますよう、お願い申し上げます。
また、転載、引用は一切お断りいたします。

前提

私は1990年前後生まれの女性です。
無宗教で、極度にスピリチュアルを信仰することも否定することもありません。霊感はほぼ無し。

前回に引き続き、ご遺族の方がご不快な想いをしないよう、特定に繋がる恐れのある内容は伏せ、ぼやかした書き方をしています。

被害者名簿

事故の候補が二つまで絞られました。
人物像にまつわる情報は、当時の性別、おおよその年齢、服装、同伴者の特徴、どんな気持ちで飛行機に乗り込んだかです。
当てはまる人が居なければ、鑑定結果を否定できる。そんな思いから、さらに調べを進めました。

まずは、もともと強い関心があった事故の被害者名簿を見てみることにしました。こちらは自国で起きたということもあり、すぐに情報へたどり着くことができました。
しかし、あまりにも簡単に情報を得られることで、本当に見ていいのだろうかという気持ちが沸きました。お名前やご年齢を知ることで一層、事故を痛ましく感じ、苦しくなるからです。
それに、興味本位で軽々しく見ることは不謹慎であると感じました。
迷いましたが、目的を果たすためと思い、ページを開きました。こうでもなければ、自ら進んで見ることは決してなかったでしょう。

そこには、数百名に上る被害者の方々のお名前とご年齢、当時の居住地やご職業が掲載されていました。2020年代の今とは個人情報に対する感覚が大きく異なることに驚きながらも、求めている情報を見つけることに集中するようにしました。
まずは、おおよその年齢と性別に当てはまる方を探し出します。子供だったためか、この時点ですでに候補となる方は数えるほどしか残りませんでした。
そして、同伴者の情報によって何名かを除外したところ、残ったのはお二人でした。
その中のお一人のお母さんと、私の母の名前が同じだったときは、文字通り息が止まった気がします。PCのモニターを前に、一瞬にして乾きそうなくらい目を見開いているのが自分でもわかりました。

しかし、特に珍しい名前ではないため、単なる偶然の可能性も大いにあり得ます。
気を取り直して、もう一つの候補である事故についても調べてみます。
こちらは他国の航空会社だったため情報を得るのは難しいかもしれないと思っていましたが、その国の言葉で調べてみたところ、意外にもすんなりと知ることができました。どうやら慰霊碑があるためのようです。
こちらの事故にも、年齢、性別、同伴者などの情報が一致した方がお二人いらっしゃいました。

四人もの方が候補として残ったことは、正直、想定外でした。
しかし冷静になって考えてみれば、いずれも一度に数百名以上の方が亡くなっている大事故です。伝えられた過去世を否定したいという思いから名簿を見ましたが、事故の痛ましさを考えると想定は甘かったと痛感させられました。

私は誰だったのか

ここまで調べてきた過程の中で、私は、自分の過去世が旅客機の墜落事故で亡くなったということを受け入れ始めていました。
ほんの軽い気持ちで申し込みをした鑑定。予想外に、自分でもびっくりするほどのショックを受け、楽になりたくて事故のことを調べ始めました。
最初は、今の自分に生まれることができた遠因が痛ましい事故だとは思いたくない気持ちが強かったのですが、あまりにも大きい悲しみを軽くすることができるのであれば、結果を否定することにこだわる必要はありませんでした。

もしも本当に輪廻転生があるのなら、
私には霊能力も霊感もないけれど、もしも本当に見える方がいて、事実を伝えてくれたのだとしたら、
私は誰だったのだろう。
二つの事故、最後まで否定しきれなかった四名の方と、どんな気持ちでその飛行機に乗り込んだのかという情報を照らし合わせてみました。



おそらく、この方だったんだろう。

そう思う方が一人、いらっしゃいました。

ただ、他の三名のどなたかである可能性も、はたまた誰でもない可能性も、完全に消すことはできませんでした。
というのも、鑑定結果で伝えられた同伴者はお一人で、そのような特徴の方と一緒にいたとしか言われなかったのですが、最終候補の四名どころか年齢と性別が当てはまった被害者の方は全て、三人以上で搭乗していたのです。
また、鑑定士の方は映像として得た情報を言葉にして伝えてくれていますが、見た目の印象と実年齢がかけ離れている可能性も大いにあります。被害者名簿には年齢はあっても写真は載っていませんので、はっきりと断定することはできそうにありませんでした。

しかし、誰が自分にその服を着せたのか、どうして別の同乗者は触れられなかったのか、どんな気持ちでこの飛行機に乗ったのか。
それらを踏まえて考えたときに、お一人だけ、おそらくこの方かなと思う方がいらっしゃいました。
お互いの母親の名前が同じだった方とは別の方です。

これが正しいのかどうかを知るすべはありませんが、そう思うことで腑に落ちたような、少し気持ちが落ち着いていくような感覚がしました。

過去世との向き合い方

エンターテインメント感覚で過去世診断を受けましたが、そのことにより、想像をはるかに超えるショックを受け、深い悲しみと向き合うことになりました。
一方、鑑定を受けてから約1ヶ月が経とうとしていますが、少なくとも現時点では目に見えるメリットはありません。この先のことはわかりませんし、活かしたいと思う情報もありましたが…。

今の心境はというと、きっとあの事故で亡くなったあの子の生まれ変わりなのだろうな、と思うことで少しずつ、初めて結果を見たときのショックが落ち着いてきました。

正直に書きますと、輪廻転生や霊視というものだけでなく、担当の鑑定士さんを疑う気持ちも完全には捨てきれず、実在していた人物にたどり着くような情報をあえて伝えることで信憑性を高めているのではないか、という考えがふと浮かぶこともあります。
しかし、結果を見たときあんなにも怖さと悲しさが込み上げてきたことを思うと、おそらくは…。


今でも、長時間このことを考えていると頭が痛くなります。
だから、少なくともすぐには、このことについて再び書くことも、これ以上掘り下げたり深追いしたりすることもしない予定です。

いつかもし必要だと感じたら、過去の自分が暮らしていたというその場所にひっそり足を運ぼうと思っていますが、そんなときが来るのかはわかりませんし、来ない方が平穏で幸せなのかもしれないと思います。
いつか何か変化や動きがあれば、またそのときは記事にします。

終わりに

この先、自分がどのように向き合い続けるのか、または昇華していくのかわかりませんので、現時点では終章は書きません。一旦ここまでで一区切りとします。

スピリチュアルに対しては人それぞれ捉え方は様々だと思います。疑う人、信じる人、救われる人、壊れていく人…。
スタンスはどうあれ、自分にとっていい距離感を保つことが大切なのかなと思います。私も、とらわれすぎず、今の人生をより良いものにしていけるように生きていきます。

最後に、繰り返しとなりますが、
事故の名称や具体的なパーソナリティーを書かないのは、ご遺族の方がお心づもりをしていない状態でこの記事を見ることがないようにするためです。
コメントや拡散をしていただく際には、事故名などで検索した際にヒットしないようご配慮いただけますと幸いです。

私の体験記によって過去世やスピリチュアルとの適切な距離を見つけ救われる方がいてほしい、死別の苦しみを抱え続けている人の気持ちが少しでも軽くなってほしいなどの想いと同じかそれ以上に、ご遺族の方を苦しめるきっかけにはどうかなりませんようにと願っています。

序章から始まり、8,000字近くになるこのnoteをお読みいただきました皆様、ありがとうございました。

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