結婚式招待状が憂鬱な貴方へ。
先日、引き継ぎで一緒にいることの多い同僚との雑談の中で、数年前に起こった私の中では一種トラウマである仕事エピソードを話す機会があった。結婚式を開催する二カ月前くらいに理不尽に恫喝された話。笑って話していたけど、話していると当時の想いや辛さが蘇り、どうしても目が潤んでしまう。
結婚式、と聞くと辛い事なんてないんじゃ?と思う方もいるかもしれない。が、実はめちゃくちゃ大変。業者並の連絡や段取りや準備をこなす中、嫉妬や僻みやひやかしでイジワルを言ってくる人も少なからずいる。私もそこで縁を切った元親友が数人。
挙式二カ月前、というと諸々の締め切りがある時期でピリピリして余裕がない時期。そんな時に予想外の方向から理不尽に恫喝されて、一人になった途端溜め込んだ全ての負の感情が大爆発し、涙が止まらなかった。20代半ば、車の中で大声をあげて泣いたのは後にも先にもこの時だけ。
今思えば、赤の他人に恫喝する人間の方がアウトなんだけどね。それでもこの時に受けた傷は、例え痛みがなくなったとしても永遠に消え去ることはないだろう。
恫喝されたエピソードとその背景である結婚式準備のエピソードをまとめて打ち明けると、"大変だったね""分かるよ〜!"と優しく共感してくれた同僚。心に食い込んでいた鎖が少しだけ解けたような気持ちだった。
同僚の話を聞く限りの話…やはり、結婚式前は少なからず友情内に揉め事が起こるものらしい。20代という幅広く選択肢がある中で、挙式という派手な選択は注目されやすい、良くも悪くも。
これから参列するか悩んでる人、3万円のご祝儀とヘアメイクとドレス代、休日の1日が勿体無いと思うなら、無理に参列しなくていいんだよ。その場を楽しむ元気が無いならムリしなくていい。そのムリは伝わるから。存在しない親族の冠婚葬祭でも理由にして不参加にしていい。
これから参列する予定の人、心から楽しみな人ばかりとは限らないよね。挙式も披露宴もお決まりな内容かもしれない。けれど、楽しむ気持ち・お祝いする気持ちが3割でもあるなら、その3割を主役の前だけでは全面に出してあげてほしい。笑顔の主役の裏には膨大な努力が隠れているから。純粋に空間・旧友との時間・料理、素直に楽しんでほしい。
結婚するしない、挙式するしない、子どもと生きていく・二人で生きていく、どの選択も当事者で決めた事なら間違いじゃない。迷っている、という選択だって一つの答え。
自分自身が限界まで悩んで出した答えなら、どんな結論であっても進んでいける。それは自分の人生を自分で決めているという事だから。
一人ひとりが他人に干渉され過ぎず、自分の心地よさや自分のご機嫌をバロメーターに生きていける社会になっていけば、どんな傷も悲しみも人生の勲章として生きていけるのかもしれない。
この傷を勲章だと笑い飛ばせる日がいつか来ますように。