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走るということ〜足し算と引き算〜

10kmの大会を終えた僕はフルマラソンへ挑戦してみようと密かに考えるようになった。

とはいえ公言はしなかった。
なんとなくまだ自信がなかったからだ。
フルマラソンとは非常に過酷な競技なのは分かる。人より体調に波が出やすい僕が完走できるのだろうか。
そういった不安がつきまとっていた。

だけど不安と同時に楽しみもあった。
それは自分が立てた目標に自分でアレコレ試行錯誤していくことへのワクワク感だ。

今ではこうして誰に言われたわけでもないのに走っているが、サッカーをやっていた時は走ることをはじめとするフィジカルトレーニングは好きじゃなかった。……というより、むしろ嫌いだった。

前の記事にも書いたけど、その時の僕はサッカーへの意識がかなり低かった。
なのでそういったトレーニングもサッカーを上達させるのに必要なものだと分かってはいたけど、やらされている感が強かったことがフィジカルトレーニング嫌いの原因だったと思う。

だけど思い返してみるとそんなモチベーションで臨んだフィジカルトレーニングはやったらやったで達成感はあった。

そう考えると僕がメンタルケアの為に走ることを選んだのもサッカーの経験があったからなのかもしれない。そう考えるとあの辛かった日々にも意味があったんだなと少し嬉しい気持ちになる。
(元々自主トレで走ってはいたからこの辺は正直曖昧だが)

話が逸れていたが、僕は今度は自らの意思と思考のもと大きな挑戦をすることになる。
これまでと違って1人で過程を組んでいかなくてはならない。

僕は膝が弱い。
サッカー部時代に傷めたところはまだ過剰な負荷が掛かると痛みがはしる。
だから下半身の強化は必須だ。
ただ闇雲に走るだけでなく、スクワットやランジをはじめとした筋トレも必須だ。
関節への負担を抑えながらもキツイ負荷をかけれる砂浜の走り込みも実施した。

走ることに必要なもの、不要なものは何か。
それを考えながら試行錯誤した。それはこれを書いている今も変わらない。

人の時間は有限だ。
やりたいことのためには足し算だけでなく引き算をするのも必要なことだ。

こういったことを考えるのはとても楽しい。
自分の意思で考え行動することは今思うと僕の自信形成に繋がっていったと思う。

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