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ヘルシーな依存先をつくれた話

『哲学ができる友だちをつくる会』なる交流会をオフラインでひっそりと開催している。

哲学カフェ、と言っていいのかな。
私は哲学カフェに出たことがないのにこれを開催している。
哲学書は、読んだことはあるが、途中で挫折したか、読み切ってもきちんと理解しきれていない。

ただ、何気ない物事について深堀するのは好きなので、そのときどきの会話から、思考を進めたいテーマがあればそれについて真面目に掘り下げてみましょう、そんなゆる~いのりだ。

昨日は2回目が無事に終了。
定員4名に対し3名もご参加いただいた。
約60分という短い時間の中で、なんでもない日常の些細なことについて、軽く話し合う、ほのぼのとしつつも有意義な時間。
私以外の全員がまんべんなく話ができるようにすることを大切にしている。

感想として、
・また来たい
・否定なしに話せるのがよい
・こういう話ができる場はないからよかった
・難しそうと思ったが、話しやすい話題でよかった
・哲学カフェだけど課題図書なしで参加できるのがいい
・雰囲気がよい 
・進行がよかった 
など、嬉しいお言葉を頂戴した。
参加された皆様のおかげで、気持ちのよい会が成り立っております。


今回は学生さんから先輩世代まで、さまざまな年代の方々がバランスよく集まった。

今20代の学生さんは、これからの進路をどうしようかと悩んでいるとの相談。

学生さんの一言から話題が広がり、複数の依存先を持つことの重要性、SNSがなかった昔とそれが当たり前の今について、そして長く続く友人関係とは何か、といった話題が展開された。

それにしても真面目な学生さんだと思った。
私が同い年くらいの頃進路は最後の1~2年くらいで考えるもの、とのんびり構えていた。
「学生にしかできないことをしろとよく言われる、それはニートだ!」という友人に感銘を受け、一緒になって怠惰な日々を送っていた。


この会を開いている理由はいくつかある。

1 「複数の依存先のひとつ」になること
2 「哲学のできる友人」にまた会えるように
3 昔住んでいた土地を思い出して

1 「複数の依存先のひとつ」になること
依存先を増やすことが本当の意味での自立、という話を聞いてから、この考え方が私の芯の近い場所に存在し続けている。

私が必要だった時には残念ながら「複数の依存先のうちの一つ」を見つけることができなかった。なかったから私が作ろう、と考えた。

2 「哲学のできる友人」にまた会えるように
これは交流会の名前の由来のうちの一つだ。

哲学をし会える仲の友人がいた。

2人とも、自分が本当に大切にしていることを人に話すタイプではなかったが、2人でいるときは安心して率直にさらけ出していた。

その「大切なこと」についての会話は、趣味趣向ももちろん含むが、主に哲学的な話で成り立っていた。

その友人のための会にしよう、そうすればまたいつか会えるかもしれない、と募集をかけたところ、ありがたいことに、初回から参加者さまが集まる会となった。

3 昔住んでいた土地を思い出して
これも交流会の名前の由来のうちの一つだ。
私が住みたくて住んでいた町は人口30万人規模のこじんまりとした町だった。
人口規模の割に喫茶店が密集している。

そのうち、私の行きつけの店は、常連さんが来るとカウンター席で哲学が繰り広げられていた。カウンター席に座るのはたいていが常連さんだが、たまたま来た知らない人でも、居合わせたら話に混ざる自由さ。
小さな居酒屋とか、スナックのようだ。
お酒が飲めなくても、夜が弱くても楽しめる。

今の街にはそれがほとんどないことに気づいていた。
100万人都市の規模だから仕方ないのかもしれない。
お客さんの出入りで忙しいのだ。

もちろん出入りが静かで、店主とゆっくり会話できる店もある。
ただ、気軽に通うよりかは、特別なときやどうしても、というときに選ぶ店だ。

いつかやってみたい、と思っていたことを、ひょんなきっかけでやってみたら、集まっていただき、決行できたことに嬉しくも不思議な感覚を抱いている。


今回の最後では、長く続く友人関係の話題から夫婦関係の話にも少し触れた。

時間の都合上、あまり深くは話せず、また「セカンドパートナー」についても触れたかったので、その話を絡めてnoteで続きを書くとしよう。

先輩方から学生さんへの言葉として、たくさんのことを経験するように、たくさんの人と会うようにとのメッセージが贈られた。

ほかに使いようがあったのに、なみなみの湯船につかり、徒に湯を流すという学生時代を過ごしてしまったがために、そのツケを今払っている。

その私も、同感である。




最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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