厳島と私
私は広島県広島市に生まれました
厳島神社のある厳島は宮島とも言います
宮島は広島人にとって何度も訪れる
大事な故郷です
子供の時は、遠足で必ず宮島に行きますし
他県からお客さんが来たら
一日かけてゆっくり観光をします
そして、厳島神社の反対側には
海水浴場があり
夏には海水浴を楽しみます
宮島には野生の鹿が多く住み着いていて
人間に怯える様子もなく気を引く様子もなく
共存しています
餌やり禁止です
鹿せんべいも売っていません
お腹を空かせた鹿ばかりなので
食べ物を食べていたら
襲われます
鹿にお弁当を盗まれたのが
遠足の思い出です(笑)
我が家は宮島と、とてもご縁が深く
父の会社の危機を何度も救って頂いたそうです
父は信心深く、一日参りはもちろん
年末の紅白歌合戦が始まる前から宮島に向かい
年明けを弥山(宮島の山)の山頂にある
天狗信仰の三鬼堂で新年の祈祷をしていただく事が
我が家の儀式でした
私は3才から20才まで、
毎年、宮島で新年を迎えました
フェリーに乗って島に渡り
そして、厳島神社の奥にある大聖院(奥院)に
お参りをします
大聖院から弥山へ登ります
(ロープウェイもありますが一度も乗った事がありません)
弥山には原始的植物が自然のまま残っていて、
空気がとても美味しいです!(^^)!
真っ暗い山道を懐中電灯を照らし
荒い息を吐きながら、ただ黙々と歩く
すれ違う人と「おめでとうございます」と
声を掛け合い新年の挨拶をする
途中で峠の茶屋で甘酒を飲み、ひと休みをして
また、黙々と登る
丁度、真ん中辺りで【賽の河原】があります
お地蔵さんが沢山いらっしゃって
突然、雰囲気が変わったって感じがします
いま、思い返してみると弥山は
終始、水の音が聞こえていました
真っ暗なので余計に音に
敏感になったのかも
山頂近くなると、ビックリするくらいの
大きな石が多くなります
そろそろ、三鬼堂に着く手前に【不消霊火堂・消えずの火】があり
ここで熱い白湯を飲んで気を整えます
不動明王をまつる
不消霊火堂(きえずのれいかどう)は、
空海が
100日間の修行を行った当時から
1200年を経て燃え続けている
霊火「消えずの火」が納められています
大きな茶釜でこの火で沸かした白湯が飲めます
この霊火は明治34年(1901)に操業を始めた
八幡製鉄所の溶鉱炉の種火になったといわれ、
また広島平和記念公園の「平和の灯火」の火も
ここから採火されたそうですよ
さてさて、いよいよ懐かしの三鬼堂ですが
記憶よりもかなり小さくて新しかったので
調べたら
平成二十年三月十三日に
不審火により全焼したそうです
残念です!
以前のお堂は、大きくて古く
天狗さんの大きな面が沢山飾ってありました
この三鬼堂は、福徳、智恵、降伏の徳を備えた
霊験あらたかな
弥山の守護神【三鬼大権現】をお祀りしています
年が明けるのを待って新年の祈祷を挙げて頂き
すぐ下山します
私達が下山する頃には、初詣のために登る人が
かなり増えて山道は譲り合わないと
通れない程、混雑しています
大聖院まで下りると、年越しうどんを食べるのが
一番の楽しみでした
それから、厳島神社の参拝
新年の参拝時だけ
新年の干支、焼き印入りのしゃもじが頂けます
その後、再びフェリーに乗って、ご来光を拝みながらの帰宅
宮島は私の故郷です
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