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クリーム色がおしゃれでしょ?【アキノノゲシ】

こんにちは、うりぼうです。

あっついな~、と日々を過ごしていたら、いきなり冬の気候に包まれて鼻水が自然に垂れてくる日常…みなさま体調崩されてませんか?

私はすっかりこたつ生活です^^;

さて、そんな秋の締め、冬の入り口に「アキノノゲシ」を紹介します。

この「アキノノゲシ」、私の好きな秋の野草の一つでもあります。
なんといってもお花の色が好き!

私の遅筆のせいで、もうお花が終わっているかもしれませんが記事を楽しんで頂けて、来年見つけてもらえると嬉しいです^^

ちなみに、私が今年見つけた「アキノノゲシ」スポットは、この時期の刈込みで姿を消しました…(T=T)

も、もう一回見たかった…!!来年を楽しみにすることにします…


どんな野草?

「アキノノゲシ」はキク科アキノノゲシ属の野草です。

私の手持ちの図鑑には『道端や荒地、山野などごく普通に生える1年草』と書かれていますが、少なくとも私の周辺では普通に歩いていても出会えず、たまに駐車場の隅や藪で生えているのを見かけて「おおっ!(>_<)」と若干テンションが高くなります^^

たくさんのお花がをつけます

名前の由来は「秋に咲くノゲシ」から。
その名の「秋」が表すように、花期は9月~11月となっています。

「ノゲシ」といえば、春によく見かける背の高い、葉っぱがギザギザしてる黄色いお花の子ですね。

これです。

ちょっと写りが悪くて申し訳ない^^;
多分「オニノゲシ」です。

実際に見たことのある方はわかると思うのですが、「ノゲシ」のお花は本当にタンポポのような黄色をしています。

それに比べて、「アキノノゲシ」はクリーム色のお花です。
実際に比べてみましょう^^

綺麗な淡い黄色です^^

「ノゲシ」「オニノゲシ」はお花がすごく密集してるのに対し、「アキノノゲシ」は菊のお花に近い可憐な感じがします。

「ノゲシ」に比べると茎が細いので、それも「可憐」だと思う原因かな?とも思います。

背は高く1mを越えるものも!
たまに藪の中で見かけるものは、風や雨に負けたのか、ちょっと斜めになっていたりもします^^;

比較的細い茎なのが、こんなところにも影響してるんですね(T_T)

クリーム色のかわいい「アキノノゲシ」のお花ですが、夕方にはしぼんでしまうそうです。

私の近くで夕方に見にいける場所がないので、しぼんでいる姿はまだ見たことがありません…

う~ん、いつか見たい!

お花はクリーム色?

前置きにも少し書きましたが、私は「アキノノゲシ」のクリーム色のお花が好きです。

あまり他の野草では見られない色じゃないかな、と思います。

優しい感じがしてとてもかわいい(*^^*)

…ところがこの間、図書館で何気なく『原色牧野植物大図鑑』(北隆館 1982.05)を眺めていたら、「アキノノゲシ」のページで驚きがありました。

なんと「アキノノゲシ」の花の色、縁が紫ではないですか!

「原色牧野植物大図鑑」のイメージ
牧野先生のようにうまく描けませんが^^;

もはや全く違う植物。
私の思っていた「アキノノゲシ」は「アキノノゲシ」ではなかったのか?!

不安に思いつつ、図鑑やインターネットの検索をしたのですが、出てきたのは上の絵のような色味の「アキノノゲシ」はなく、クリーム色ばかりでした。

「うーん、私の認識合っているのかしら…」

さらに『牧野新日本植物図鑑』(北隆社 1980.01)を見てみると次の一文が!

頭状花は舌状花だけからなり、外面が淡い紫色をしている

牧野新日本植物図鑑 2743.あきののげし

「外面」?!
もしかして花びらの裏側?!

観察したかったのですが、すっかり刈り取られて見られず…

裏側は来年観察することにして、お花の写真をじっくり観察してみます。

すると、若干ではありますが花びらの外側のギザギザ部分が紫色に見えなくもない?!(無理やりかもですが^^;)

そういえば、つぼみの頃の「アキノノゲシ」はちょっと赤紫色だった気がします。

ガクの縁取りも紫色なので、紫の色素を持っているのかもしれませんね。

よーく見ると花びらのギザギザ部分が若干紫色に見えなくもないです。
ガクは紫の縁取りがあります。
今から咲きそうな蕾。
中に黄色っぽいものが見えているので、縁が紫なのかしら?

本当のお花の色、気になります🤔

キク科らしい種

次に種を見てみましょう。

といっても、こちらは想像通りのキク科らしいものです。

キク科といえば「タンポポ」。
「タンポポ」といえば「綿毛」です^^

タンポポよりお花がぎっちりしていない分、
ふんわり綿毛もまばらでふんわりした感じです。

「「タンポポ」と違うな」と思うところは、「タンポポ」は種が茶色っぽい感じですが、「アキノノゲシ」は「真っ黒」なところです。

ちょっと中心部の存在感があります^^

葉っぱによって名前が違う

「アキノノゲシ」は「ノゲシ」と言われるだけあって、ギザギザの葉っぱが特徴です。

葉っぱはこんな感じ!

おお、これが柔らかい葉っぱでなければ
痛そうです…

ところが、上の方の葉っぱはギザギザが少ないことが多いそうです。

次の写真を見てください。
根元の青い⬇はギザギザですが、上部の赤い⬅はちょっとだけギザがあるだけで、あとはシュッと細い形をしています。

根元の青い方がめっちゃギザギザしています。
上部はヤナギみたいです。

ところが、下の方の葉っぱでもギザギザせず、シュッと細いだけの「アキノノゲシ」がいたりします。

この「アキノノゲシ」には別に名前があって「ホソバノアキノノゲシ」と呼ばれています。

「細い葉のアキノノゲシ」という意味ですね。

実際に見てみましょう。
これは上から下まで写した「アキノノゲシ」です。

下の方までギザギザの葉が見えません😲

別の写真も。

真ん中のお花の両隣さん、
背の高い二人組は下の葉が映ってますが
こちらもギザギザなし。
もちろん真ん中のお花の上部の葉っぱも
ギザギザしていません。

最初にこれを見た時、ギザギザ葉っぱがなかったので

「え?アキノノゲシに似た花?」

と困惑しました。

図鑑で「ホソバノアキノノゲシ」を知って、一安心^^;

う~ん、同じお花でも違う種類とは、植物界深いですね。

おわりに

今回は「アキノノゲシ」を紹介しました。

締めの写真はクリーム色のお花にしようかと思ったのですが、存在感を表す全体像に!!

ドドン!

存在感すごい^^;
でもでも、クリーム色がかわいいんですってば!

う~ん、やっぱり雑草感強い…。

この葉っぱの主張が強い上に背が高いから、より雑草感が増すのかも?!

クリーム色のお花かわいいんですけど…

花を楽しむ前に抜かれたり刈り取られたりするのもわからないではない存在感です。

だからこそ見る機会が少ないのかもしれません。

もう12月。

一応「アキノノゲシ」の花期は11月も含まれるのですが、私の遅筆のせいでもうほとんど見かけないかもです(T=T)

もし見かけたら、クリーム色のかわいいお花、綿毛、葉っぱなど、楽しんでみてくださいね!

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

🌱・🌱・🌱

お礼🌱

わたくしごとなのですが、11/3にnoteを始めて3年を迎えました。
長い間なんとか続けてこれたのは、記事を読んでくださるみなさま、フォロワーのみなさま、いつも温かいコメントをくださるみなさまのおかげです。

本当にありがとうございます。

noteをなかなか開けない日々が続いて申し訳ないです。

こんな私ですが、これからもよろしくお願いいたします。

3周年ということで、ねこさんのしっぽを「3」にしてみました。
今年は高野山にいけたことと、ゲンノショウコに初めて会えたことが嬉しかったので、それらを亀さんに盛ってみました。
楽しんでもらえると嬉しいです。
亀さん、迷惑そうです^^;

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