かわいい耳の形でしょ?【オランダミミナグサ】
こんにちは、うりぼうです。
な、なんとか3月中にアップできました(-_-;)
年度末、なにかしら忙しすぎやしませんか?(T_T)
私がうまく立ち回れてないからかしら……
そんなことより、最近、春の野草がむくむくと伸びてきて嬉しい季節になってきました。
「どの子を紹介しようかな?」と随分悩んだのですが、今回は身近な「オランダミミナグサ」を紹介しますね^^
どんな野草?
この「オランダミミナグサ」は春の道端でよく見かける植物の一つです。
きっと誰もが一度は見かけたことがあるはず!
そう、このコたちです^^
名前に「オランダ」と付いているだけあって、海外(ヨーロッパ方面)からやってきた帰化植物の野草なのですが、その国が「オランダ」かどうかはわからないそうです。
けれど敢えて「オランダ」と明記し、外来の植物として区別しているということは、もちろん在来の植物がすでに存在するからです。
在来植物の名前は「ミミナグサ」。
「ミミナグサ」は今年の大河ドラマ「光る君へ」でも登場している清少納言が描いた「枕草子」にも登場するとても古くから親しまれてきた植物です。
枕草子では子どもが摘んできた野草として「ミミナグサ」が登場するのですが、そのことからも身近にあった植物だったと想像できます。しかし、今では全くと言っていいほど見つかりません。
私が春になると必ずと言っていいほど目にするこの「オランダミミナグサ」をずっと取り上げてこなかったのは、「ミミナグサ」との比較を書きたかったためだったりしました。
うちは結構自然が残っているような場所なので、きっとすぐに出会えるだろうと思っていましたが、ええ、全く出会いませんとも!!!(T_T)
(見逃してる可能性もありますが…)
見渡す限り「オランダミミナグサ」…
うう、「ミミナグサ」は育つ場所が限られてきてるんですね。
というわけでnoteを始めてから早4年目…。
身近な植物代表の彼らをずっと紹介しないわけにもいかないので、比較などは「ミミナグサ」が見つかった暁に熱く語るとして、今回は「オランダミミナグサ」を紹介します^^
耳菜草とは?🌱
ヨーロッパからやってきたから「オランダ」と付いていることはお話しましたが、漢字で書くと「オランダ耳菜草」です。
私は本当の漢字を知るまで、何らかの特徴があって「耳無草」なのだと思っていました。
え?「耳菜」ってなに?!
答えは「ネズミの耳に似ているから🐭」
ネズミの耳…といえば、某テーマパークのヒーローや、灰色の猫と友達の茶色いネズミ君の耳が思い浮かびます。
いずれもイメージとしては丸なのですが、調べてみるとネズミの耳はウサギの耳を短くしたような形ではありませんか!
さすが同じ齧歯類なだけあります。
さて改めて「オランダミミナグサ」の葉っぱに注目です!
こちらはまだ花が咲く前の「オランダミミナグサ」を上から撮影した様子。
同じ茎から双葉のように向かい合って二つの葉が生えている様子、そして、短い毛に覆われた様子も耳みたいですね^^
というわけで「耳菜草」なのです。
この葉っぱを触ってみると、意外と肉厚だったりします。
触り心地が耳に近いということも、もしかしたら名前の由来のひとつかもしれませんね^^
ハコベとの違い🔎
同じ春の野草で、間違えやすいのは「ハコベ」かな?と思います。
私が「ミミナグサ」を探しているということは書きましたが、その特徴として花の柄がガクよりも長いことが知られています。
目的の「ミミナグサ」の小さい白い花を探していて、「あ!!花の枝が長い!」とウキウキする私!
しかし「いやいや、よく見てよ。私たちハコベよ?」と何度ハコベ氏に注意されたことか…
「ハコベ」と「オランダミミナグサ」は見分けがつくとわかりやすいですが、同じナデシコ科でもあるので時にちょっとわかりにくいことがあります。
というわけで、困った時の見分けポイントを紹介しますね^^
「ハコベ」と「オランダミミナグサ」の見分けポイントはズバリ「お花」です!!
同じ5枚の花びらなのですが、その様子は全く異なります。
まずはイメージ図を見てみましょう!
左は「ハコベ」を紹介した時に描いたウサギの耳の図です。
「ハコベ」はぱっと見10枚の花びらに見えますが、根元ではつながっていて実は5枚の花びらだというお話をしました。
右は「オランダミミナグサ」の花びらです。
ウサギさんの耳というよりは、『となりのトトロ』に登場する白トトロの耳に近くて、はっきりと5枚の花びらなんだな、ということがわかります^^
(『となりのトトロ』を見たことがない方は、桜の花びらの形かな、と思ってください^^)
※ ハコベに興味のある方はこちらもどうぞ^^
では実際のお花を観察してみましょう!
「ハコベ」と「オランダミミナグサ」、これでバッチリ見分けられますね✨
おわりに
今回は「オランダミミナグサ」を紹介しました。
都市部で見かける「ミミナグサ」はほとんどがこの「オランダミミナグサ」です。
しかし、花壇や植え込みに里山の土が使われているような場所、例えばマンションの植え込みなどにも在来種の「ミミナグサ」が生えていることもあるそう!
彼らを探してみるのもまた面白いかもしれません。
せっかくなので「ミミナグサ」の特徴も書いておきますね^^
・ガクや茎、葉に紫が見える
・花の柄が長い
・花びらとガクが同じ長さか、ガクの方が長い
(オランダミミナグサは花びらの方がガクより長いです)
「オランダミミナグサ」はあまりにも身近でありふれているがゆえに、あまり注目されにくいかもしれません。
だからこそよく見ると、彼らにしかない魅力があると思います。
この春、ぜひぜひ「オランダミミナグサ」を観察してみてくださいね^^
最後まで読んでいただいてありがとうございました。