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ジグザグ・初日本武道館単独禊に辿り着くまでの話


2022年11月15日
真天地開闢集団ジグザグ武道館単独禊


あれから2年。


この年の10月の夜、当日BARオーナーをしていて、お店のハロウィンパーティーに使う曲を探してYouTubeを漁っていた。

そして、突然彼等を見つけて一目惚れ❤️


「えっ?!何この人、白い?!顔見えない?!なに?きちゅね?コンコン?いちの様?違う、みこと様って読むのか!」

「ベースの人、こんな可愛くて男の子なの??龍矢って男らしい名前なのに、見た目美し過ぎる!」

「ドラムの人、おまじないかけてもらえないと喋れないの?どういうこと?!忍者?影丸?!」


※ちなみにジグザグでは、LIVEを禊。

ファンを参拝者と呼ぶと知る。



そこから深夜まで、ジグザグについて調べまくってしまい、動画を見つけた数時間後には沼っていた。

これが「巷で噂の沼ってやつか・・・」


沼れば抜け出せないのが、ジグザグ沼。

この人達の禊(LIVE)に行きたい!!と調べると、11月に武道館で行われることを知って、翌朝、家族に頼み込んで行かせてもらえることになった。


チケットは既に、注釈席しか無く、見切れても良いから、とにかく生で聴きたい!


そう思って申し込み。ワクワクしながら待っていたのに、過労が積み重なったせいか、突然、左目の視力を失い、胸の痛みや口内炎。

病院を受診して、聞いたこともない病名を言い渡された。「ベーチェット病」。

体調は最悪だった。


寝込む日も増えてしまったけど、ベッドの中でジグザグのYouTube動画を見て、寝込んでる場合じゃないよ私!絶対に行く!命様会うまで死ねないよ!!と毎日泣いてた。



そして、禊直前。だいぶ歩き回れるくらいまでは回復した。

でも、夫から「もし、東京で何かあったらどうする?体調が心配。無理しなくても。」と止められた。


それでも私は「ごめん。絶対に行きたいの。来年はどうなってるか分からない。後悔したくない。東京でなんかあっても大丈夫だよ。あっちの方が医療充実してるし。」


あまりに強情な私に夫は折れて、無理はしないことを約束に出発した。


まだ、左目はよく見えない。不安と緊張。

それでも新幹線に乗り、電車を乗り継ぎ武道館へ向かう。



物販での買い物を終えると、なんと御三方の撮影がこれから始まると、慌てて撮影場所で待機。

「いし焼き〜いも〜♫」

えっ??!!!

命様の第一声石焼き芋って?!www

最高過ぎるwww


撮影中の御三方

これが、私が初めて本物のジグザグと出逢った瞬間。

「うわぁー!本物だー!本当にいたー!!」大興奮したが、コロナ禍の為、マスク着用。発声は禁止。叫びたい気持ちを必死に抑える。

撮影が終わった後、あろうか、命様が走ってこっちへやって来た。動画撮ってたけど、手が震えてブレブレw


“近い!近い!!!

初めてが、こんな超近距離でいいのか?!”

とんでもないサプライズに心臓をバクバクさせながらホテルへ一旦戻り、夕寝。


本調子ではない体で都内を動き回り、ましてや逢いたくて逢いたくてたまらなかった命様を超近況で見てしまった私の心臓は酷似されて暴走していた。


夜の禊に向けてしっかり体力を温存する為に、とにかく眠った。



そして、17時。武道館へ向かう。

緊張のあまり夕飯も食べずに会場へ向かう。空はもう、暗くなってきた頃だった。

会場に着くと、昼間の時と雰囲気は一変。

暗闇に照明で照らされた「慈愚挫愚」の文字が妖しくも美しく照らされていた。

武道館正面入口


会場内に入ると、参拝者Tシャツを来ている人や扇子を持ち写真撮影をしている人達でいっぱいだった。

ステージ上には大きな木の鳥居と慈愚挫愚の御札。控えめに言ってカッコ良すぎた。


席は、ステージ右側、真横の席だった。

正面からは見えないけど、御三方からはとても近い席で私は嬉しくて舞い上がっていた。



ステージの真横の注釈席


SEのボリュームが上がり、客電が落ちる。

そして、一曲目「タガタメ」。

命様のギターが鳴り響く。


その瞬間、私は涙が溢れてボロボロ泣き出す。「やっと聴けた。逢いたかった。」

楽しく、激しく禊は進行し、後半。


「傷と噓」


大きいところで、できるようになったら参拝者と一緒に歌いたい。

そう願って作られた曲だが、やはりコロナの影響で参拝者の歌唱は叶わなかった。


しかし、命様から「スマホのライトをつけて」とお願いがあり、点灯。

白い光の粒が会場一面を埋め尽くし、星空の中にいるような風景へと変わった。

その瞬間、命様は「ヤッバイ!!キレイ」と呟き、時々俯きながら「ラララ〜♪」と歌っていた。


あの時の光景を私は、ずっと忘れない。そして、あの光の粒の一つになり、長年諦めず懸命に音楽を続けて来た彼等に、最高の景色を見せられたことは一生の誇りだ。


そして、来年も、その次の年も、ずっと。この体が動く限り、絶対にジグザグを推していくと誓った。


禊も無事に終わり、帰りの道中、夢と現実の狭間に置いて行かれたような感覚のままホテルへ向かう。

しばらく歩いていたら、一等星が眩く輝いていた。


早く元気なって、ジグザグとたくさんの想い出を積み重ねられますようにと願った。



そんな二年前のジグザグと私の想い出。


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