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真剣にやることはかっこ悪い? : 「あくたの死に際」感想
真剣にやることはダサくてカッコ悪いこと。
それは事実だと思う。でも同時に眩しくて羨ましくてかっこいいことだとも思う。
二面性というよりも表にその2つがあるって感じがする。ダサいの真裏にかっこいいがあるとは思えない。
ダサいけれどかっこいいとか、ダサくもありかっこ良くもあるって方が感覚として近い。ダサいとかっこいいは遠く離れていない。正反対というよりも近くですれ違っている感じがする。
私はどうして真剣にやることをかっこ悪いと思うんだろう?
結果が出ないこと、意味のないことに時間や労力を使うなんてかっこ悪い?
夢を見ているというのは現実は見ていないということ?現実逃避。現実を受け止める勇気のない人だ、とかっこ悪く思うのか?
自分のことを過大評価しているのがダサい、恥ずかしいというのが1番しっくりくるかも。
自分で才能あるとか出来るとか成功するとか天才とか思っちゃってるの?恥ずかしい、かっこ悪いみたいな感じかな。
でも1番は私自身がそう思われたくないって気持ちが強いと思う。
頑張ったうえで結果が出なかった時、才能がないこと、真剣にやっていない人よりも劣っていることがみんなにバレてしまうのがとても怖い。
真剣にやることをかっこ悪いと思うというよりも、自分が劣っているということが知られてしまうのが恥ずかしいと思っているみたいだ。
それでも真剣にやることはかっこいいとも思う。
人の目を気にせず、周りの笑う人たちを気にせず、自分の気持ちに正直に行動すること、これは私にできないことだから憧れるしかっこいいと思う。
私の中で、真剣にやることはかっこいいという気持ち以上に恥ずかしいという気持ちがあった。
これが人間として未熟で恥ずかしいし、いろんな挑戦を邪魔してくるので何とか引き剥がしたい、と思った。
文章を書く人の気迫とか、才能とか、考えの深さとか、変人さとか、一気にぶわっといろいろ考えられました。
文章読むぞ!書くぞ!って思えます。3巻まで読みました。ぜひ。