本日のウニ:バフンウニ⑥8細胞期
4細胞期からさらに少し時間が経つと、第三卵割を迎え8細胞期になります。この時に初めて卵割面が動植物軸に直交し、”緯割”をします。地球儀でいうと赤道面に切れ込みが入るイメージをしてもらえるとわかりやすいです。この第三卵割の結果、同じサイズの割球が8個できることになります。4細胞期は胚をそれぞれの割球にバラバラにしても、全て個体を作ることができると書きましたが、この8細胞期では8個の割球にバラした場合は4個が個体を作ることができ、4個は内臓も骨もない個体になります。この実験は細く引いたガラス針を使って実体顕微鏡下で行うことが可能なので、皆さんもチャレンジしてみてはどうでしょうか?そして、その結果から、4細胞期まで各割球の中に入っていた個体全部を作る情報が、8細胞期になる際にどのように分配されてしまったのかを考えるきっかけを持つことができるかなと思います。