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摩訶不思議ヒッチハイク

2025/1/24


おはようございます

無事に朝を迎えられました


ビックリするくらい普通に寝たな…。といっても、3時間くらいだが…。

アルゼンチンの地方都市郊外では
シャワー設置のガソリンスタンドがある
クオリティはともかく…
8分間で300ARS(≒45円)

何であろうと汗を流せるのはとてもありがたい
水も汲めた

体を洗い、歯を磨き、水を飲んで充電もして…。トイレも無料だし、これで強盗と虫さえいなければ夏ならガソリンスタンドに住めそうだ。外で寝たとしても。

準備を整え、時刻は10:30。
いざウルグアイへ。

ヒッチハイクで向かう
国境までは15km


一本道だし、たとえダメでも最悪徒歩で行ける距離。それが嫌ならもう一泊スタンドに泊まったっていい。嫌だけど…。まぁでも昨日に比べたら幾分気が楽だ。

などと考えている間に止まってくれた!
開始から15 分、早い!

街で用事を済ませてから
国境まで連れて行ってくれるとの事
ありがたい…!
国境の街、コロンの中心部
ウルグアイ通貨が使える店もあった

米ドルからの両替可能な場所も見つけて
少しだけウルグアイ・ペソを確保


ドライバー女性、マルセラさんの用事が終わり、再び乗車中に話が盛り上がる。
もちろんスペイン語なのだが、数少ない知っている単語と翻訳アプリを駆使しながら会話していると、彼女から意外な提案が。

「良かったら、私の家に来ない?」


まだ午前中。
焦る時間ではないにしても、ウルグアイ入国後どうなるのか…。宿は高いので野宿は免れないうえに、そんな場所が見つかるとも限らない。そもそも国境から街までは再びヒッチハイク必須。ちゃんと行けるのかな。

う〜ん、ここはやはりお断りして…。


「はい、行きたいです!」

というわけで
昨日のガソリンスタンドに逆戻り
そこから更に離れた彼女の自宅へ
おぉっ、広い敷地に立派な一軒家…!

どうやら園芸関係の会社を経営しているようだ
内装も素敵だ…!

招かれるまま中にお邪魔すると、彼女の旦那ギシェルモさんが元気に迎えてくれた。

どうやら昼食をご馳走してくれるみたいだ
いきなり訪ねてそんな…なんだか申し訳ない気が…
ピラフとTボーンステーキ…!!
フライドポテトに付け合わせのサラダも…!!

想像を越えた豪華料理に恐縮しつつ夢中で頂く


バックパッカーとして世界中を周り、ヒッチハイクで此処まで来たこと。
そして私も昔、1年間だけ園芸の仕事をしたことがあると伝えると会話は更に盛り上がり、とても初見同士とは思えない雰囲気で楽しく食事は終了。

そのまま「少し休んで行きなさい」と促され、私はソファに。

これは…
とてもありがたいが、いつ私は国境に行けるのか…

既に14:00
体は楽だが、気持ちは焦らずにはいられない

気付くと誰もリビングからいなくなり、逸る気持ちは有りながらも静かな空間と満腹感、そして野宿の疲れから私はいつの間にか寝てしまった。
暖かいもてなしに安心したのも理由だろう。

そして目が覚めると時刻は16:00を過ぎていた。慌てて起き上がると、旦那のギシェルモさんから、これまた意外な一言。

「もし急いでいなければ、うちに泊まっていかないか?良ければ1日か2日仕事を手伝ってほしいんだけど、もちろん義務じゃないし、君が決めてくれ。出発するなら国境にはちゃんと連れていくから」

私も正直、何か御礼をしたい気持ちだった。何から何までお世話になりっぱなしでは落ち着かない。それに彼らの生活、アルゼンチンでの日常に興味もあったので、私は「ぜひ」とお願いした。

かくして、ヒッチハイクで国境を越えウルグアイに行くつもりが、まさかアルゼンチンでの居候生活に。


そうと決まれば早速仕事
穴を掘り
山羊(?)に怪しまれ
山羊(?)に角でツンツンされ
庭を荒らしていると思われたらしい…
その後、台風並みの大雨

今日ウルグアイに行かなくて本当に良かった…
休憩に頂いたスイカ
娘のフアンナちゃんも一緒に記念撮影

初対面の得体の知れないバックパッカーを
フランクに受け入れてくれたギシェルモさん家族

ヒッチハイカー冥利に尽きる
こんな奇跡があるから旅を楽しめると改めて実感
休憩後、雨も少し落ち着いたところで
今度は隣町まで花の配達
なんと仏像が
アルゼンチンでは「幸運と幸せの象徴」として
植物と一緒に仏陀を飾るらしい
とても興味深く、おもしろい
どんどん配達
久々の仕事に充実感が漲る
時速120kmで爆走して
更に隣の町へ
写真は上手く撮れなかったけど
ほんと素晴らしい夕焼けだったなぁ
すっかり暗くなり、本日最後の配達
従業員の男性と
仕事が終わったのは23:00
レストランへ
お疲れ様でした!
働いた後のピザ、ビールは美味い!
それからカジノに入店
初めて入った
小さい店だが客入りは上々、私は見ているだけ
カジノというと大金を賭けるイメージだったが
ここは最大1,000ARS(≒150円)ずつの投入で
わりと健全

まぁ、皆1,000ARS札を湯水の如く入れてたけど


写真を撮ってたらセキュリティに注意され、半ば追い出されるカタチで終了してしまった。
街灯もない真っ暗な夜中の田舎道を、お構い無しに時速120km走行で帰宅。

到着は25:00


歯を磨いてすぐに就寝。
明日は家のプール工事をします。

今日も旅感溢れる濃い流れの一日だったな。
奇天烈、摩訶不思議、最高だ。


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URBANRANCH
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。