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羅針盤

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2023年2月の記事一覧

フリフラレ

というわけで、例のボランティア希望メールの返事が届いた。

当然の如く「I'm sorry」である。
早かったし、短かったなぁ、返答。切れ味抜群だったわ。スパッとね。

正直、予想はしていたので驚きはない。
というのも、今回のホストは女性1人と犬1匹暮らしとの事で、しかも同じ家(1階と2階)で宿泊という条件だった。
ちなみに要請内容は庭の手入れと犬の散歩。

そりゃあ見知らぬ男が突然「お願いします

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キャッチボールではなく、ラリー。

出発まで一カ月を切った。
相変わらず旅準備を進める中、有難いことに多方面から食事の機会を頂き、今週は北海道各地1287kmを周ってくる。
あまりにも毎日が早く過ぎていくので、少し焦りを覚えるほどである。

だが、そんな嬉しい悲鳴ばかりではない。
一カ国目の韓国で、未だにボランティア先が見つからないのだ。
いくらメールを送れども、OKの返事は来ない。

自分の過去を振り返ると、私は今まで面接というも

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ウィーリー君と脳が震えるアップルパイ

住み込みボランティアではないが、ホームステイをしていたことはある。
米マサチューセッツ州にある、ブルックラインという街。
豊かな自然と歴史的な建造物が同居した、ボストンのベッドタウンだ。

そこの一家庭にお世話になり、ウィーリー君という当時ジュニアハイスクール生の子と一緒に中高一貫校へ通った。
真ん中分けの金髪で碧眼の彼はとても明るく友好的で、あっちこっち見渡しては珍しがる私にその碧い眼をキラキラ

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知らないもの

「申し訳ありませんが、あなたを迎え入れることは出来ません」

韓国行きが決まってから数日、複数の農家さんへ住み込みボランティアの要望をメールしているが、返答は全てコレである。
そりゃそうだ、いきなり見ず知らずの日本人から連絡がきて「はい、歓迎します」と返してくれる所はそうそう無いだろう。

とはいえ、全く無謀なことをしているわけでもない。
Workawayというサービスがあり、つまりは「ボランティ

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部屋の窓から覗く木

出国まで2カ月を切った。
昨年末に13年程営んでいた店を閉め、その片付けも終わり、ようやく旅支度を本格的に進めていこうといったところだ。
今は部屋の窓から覗く木を眺めながら、毎日パソコンで作業している。

これまでも情報収集やワクチン接種など準備を進めてきてはいたが、いざ出国が近くなると決めなければならない事が多い。
海外保険、防犯対策、チケット、宿はもちろん、使用するカードやメール、アプリに至る

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