♡今日のひと言(短歌)♡中城ふみ子
中城ふみ子(1922ー1954 北海道・歌人)
寺山修司とともに、現代短歌の「出発点」と称されている。
最晩年に雑誌「短歌研究」の第1回五十首詠に応募し、「乳房喪失」が入選(1954)。その4か月後、癌により31歳で他界した。
奔放な作風が反響をよび、のちに渡辺淳一によって小説化された(冬の花火)。
子が忘れゆきしピストル夜ふかきテーブルの上に母を狙へり
絢爛の花群のさ中に置きてみて見劣りもせぬ生涯が欲しき
空に描き消してはつひに狂はしきどのデッサンもきみの死顔
音たかく夜空に花火うち開きわれは隈なく奪はれてゐる
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