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なにかが変わる弟子屈暮らし

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北海道 阿寒摩周国立公園の町 弟子屈町(てしかがちょう)に住んでみた感想や実体験を綴ります。
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2024年8月の記事一覧

なにかが変わる弟子屈暮らし vol.36

なにかが変わる弟子屈暮らし vol.36

去年ほど暑くはない夏だった。
新居にエアコンがないことを心配していたが、そもそも家にいるのは夜だけで、寝苦しく途中で起きた日が二日。
扇風機を買うか迷ったがいずれにしても送風ができる方がいいなと思ってネットで購入する。数日待って届く頃には肌寒かった。

ナナカマドの実が赤くなったら秋の合図。
足元ではコエゾゼミの死骸をシデムシが分解していた。
緑もくすみ、小鳥の声も近づいてきている。

とうもろこ

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なにかが変わる弟子屈暮らし vol.35

なにかが変わる弟子屈暮らし vol.35

ホザキシモツケのピンク色のお花が綺麗だった。ホザキシモツケは寒涼な湿地帯に咲く花で本州では日光とか霧ヶ峰で見られる「高山植物」だ。ここでは平地に咲き、また何気ない雑草のような顔をしているが、一時期には環境省のレッドリスト絶滅危惧種Ⅱに指定されていたことがある。

職場でヤマグワの実がなった。
人が植えたのか鳥が種を蒔いたのかヤマグワが点在している。別海町出身の作家、河崎秋子の小説「蛹の家」を思い出

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