「感覚を振り返って②」
前回、感覚について記事を書かせていただきました。
感覚について、講習会で「ウェーバー・フェヒナーの法則」を教わったことがあります。
苦手分野ですが自分のために知っている情報をまとめてみたいと思います。
ウェーバー・フェヒナーの法則はE.H.ウェーバー氏が提唱し、その弟子であるG.T.フェヒナー氏が発展させた感覚に対する法則です。
どのようなものかというと、「人間が違いを感じる刺激量は、刺激の強さの対数に比例する」という法則だそうです。
対数とは、”aを何乗したらbになるか”を表す数です。
例えば、2を2乗すると2²=2×2=4になり、2を4乗すると2⁴=2×2×2×2=16になります。
ある値が2から16に変化したとすると、「16÷2=8」で8倍に感じるのではなく、「16=2⁴」で4倍に感じるということみたいです。
最初に押された時より8倍の力で押されても、4倍の力で押されたように感じるということです。
ヒトって鈍感にできているんだなと思う反面、そうじゃなきゃやってられないよなとも思います。
私はセラピストをしており患者様や利用者様に触れる機会が多いのですが、自分の感覚を常に疑わなければいけないなと改めて思いました。
もう一つ重要な要素があります。
それは、「感覚量の増分は、刺激の強度に反比例する」ということです。
サビ抜きのお寿司を食べた後に、ワサビ入りのお寿司を食べた時の辛さと、すでにワサビをたっぷり口に含んだ後にワサビ入りのお寿司を食べた時の辛さはきっと違いますよね。
後者の方が辛く感じないことは想像がつくかと思います。
セラピスト自身に力が入っていれば入っているほど相手の変化に対して鈍くなります。
力が入っている患者様や利用者様は自分の変化に鈍くなります。
経験則ですが、感覚できないと更に力が入ってしまい悪循環となってしまいます。
「ウェーバー・フェヒナーの法則」、しっかり理解できているかわかりませんが、感覚について知っているだけでも力を抜くことができる気がします。
力が抜ければ感覚しやすくなり、新たに感覚できる幅が広がるといいなと思います。
今週もご覧いただきありがとうございました。
それではまた来週(^^)/