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とある高校生の生存記録
2022年2月26日 17:21
「リーン、リーン。」何度目かもわからない。されど電話は鳴いた。「ガチャ」「はい、もしもし」『もしもし、あと3時間だよ。』細い声が受話器から漏れた。何の事でしょう、と惚けることも出来ずに、電話は途切れた。「リーン、リーン。」また何か言いたげに、電話は鳴いてみせた。「ガチャ」「はい、もしもし」『もしもし、あと1時間だよ。』細い声は変わらない。その細い