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落合陽一のおすすめ本:彼の人生に影響を与えた17冊【2024年最新版】

メディアアーティストであり研究者でもある落合陽一。彼はテクノロジーの枠を超え、芸術、科学、社会問題への洞察など、幅広い分野で革新的な影響力を持っています。落合が重視する「学際的アプローチと創造性」の源泉は、彼の多岐にわたる読書習慣です。

テクノロジー関連書だけでなく、芸術、哲学、社会学、自然科学などを幅広く学び、創造力と知識の拡大に努めています。この多角的アプローチが、彼の革新的な作品や先見的な社会提言の基盤となっています。

今回は、落合陽一が影響を受けた17冊をご紹介します。これらの本から、新たな視点と創造的思考のヒントを得られるでしょう。


【哲学】
落合陽一のおすすめ本

1~3

#1 ツァラトゥストラかく語りき

【kindleに入れていつも持ち歩いている本】

主人公ツァラトゥストラが超人思想を語る本です。永劫回帰によって世界は無限に繰り返されるが、その中でも運命を愛する生き方をするべきだと説いています。彼はニーチェの思想のこうした力強さが好きだと述べています。励まして欲しい時や覚悟が足りないと感じる時にこの本を手に取るそうです。


#2 デカルトからベイトソンへ ――世界の再魔術化

【ここ数年の行動指針になっている本】

デカルトとニュートンの合理的な科学思考によって魔術は科学に置き換えられ、資本主義の近代社会が成立します。今こそ「世界の再魔術化」が必要だと説き、その道筋を探る本です。彼は「魔法という言葉でコンピュータと社会変化を繋げようと思ったきっかけの本で、拙書『魔法の世紀』もこの引用から始まっていますし、僕のここ数年の行動指針になっています。」と述べています。


#3 人間機械論

【メディアアーティストの仕事につながる影響を受けた本】

フランス唯物論の代表者である医師が著者で、人間の精神が脳という物質の働きにほかならないということを論証した本です。本書が刊行されると、各宗教界から多くの批判の声が挙がりました。彼は今のメディアアーティストという仕事につながるという意味で影響を受けたと述べています。


【自己啓発】
落合陽一のおすすめ本

4

#4 MY DEAR BOMB

【意味不明だけどめちゃくちゃカッコいい本】

日本のトップデザイナーによる生い立ちや人生について綴ったエッセイです。服作りにおける考え方や、ファッションデザインの根底にある思想を知ることができます。彼は「僕の聖書です」と述べており、半分ポエムのような名言のような言葉がカッコいいとのことです。


【小説】
落合陽一のおすすめ本

5~6

#5 都市と星

【好きな著者アーサー・C・クラークの本】

遠い未来の物語で、技術が進歩した人類は、誕生・死さえもコンピュータにより完全に管理された都市を造ります。主人公は安全とされているその都市から脱出し、出会いを通して世界を広げていく壮大なSF小説です。彼はこの本の著者であるアーサー・C・クラークの作品をほとんど読んでいるそうです。他に『幼少期の終り』も好きだと述べています。


#6 イリヤの空、UFOの夏
【kindleで持ち歩いている本】

UFOの目撃談から、転校生の少女が作った戦闘機であることが発覚し、異星の侵略者と戦っているのだと知りますひと夏のセンチメンタルな青春を感じられ、読んだ後の満足度が高い小説です。彼は中学2年生の時に初めて読んだそうで、今でもkindleに入れて持ち歩いている本なのだそうです。


【社会】
落合陽一のおすすめ本

7

#7 限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

【資本主義経済社会の変化を捉え直す本】

21世紀の経済と社会の潮流が分かる本です。彼は「平成の問題のひとつに勃興するインターネットとスマートフォンの市場に、日本社会が追随できなかったことが挙げられる。我々はどういう立ち位置からソフトウェアについて考えればいいのか、ハードウェアはどのように社会をアップデートしていくのかーー本書でリフキンはひとつの回答を提示している」と述べています。


【科学】
落合陽一のおすすめ本

8~10

#8 深層学習

【ディープラーニングの理解に必要な数学が解説されている本】

深層学習の教科書として世界的に評価されている本です。彼は「ディープラーニングの入門書で、理解に必要な数学が解説されています。特に、ベクトル、行列計算、確率的勾配降下法が重要。深層学習のときに、どういう関数にしたがって機械学習の特徴量は決定されるかなど、ディープラーニングを解法としてどう扱うかが記されています。」と述べています。


#9 テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

【優れた翻訳でテクノロジーを読み解く本】

テクノロジーの活動空間を「テクニウム」と定義し、そこでのテクノロジーの振る舞いを複雑性、自由、美といった概念で読み解く本です。彼は「ケヴィン・ケリーの著作としては『<インターネット>の次に来るもの』も有名ですが、まず『テクニウム』を読んでいないと理解しにくいので、2冊セットで読むのがいい」と述べています。


#10 ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信

【テクノロジーで社会を読み解こうとした先駆書的な本】

心や脳の機能から社会までダイナミックに制御システムとして捉えようとした先駆的な本で、その後の研究に大きな影響を与えた本です。彼は「テクノロジーを使って社会を読み解こうとした本のはしりです。自然科学と社会科学と人文科学が融合したような本です。」と述べています。


【社会】
落合陽一の自著

11~13

#11 魔法の世紀

【落合陽一の初著】

20世紀はテレビの世界的普及により映像の時代となりましたが、21世紀はコンピュータという「魔法の箱」の発展により、平面の中で起きていたことが現実へ踏み出すようになる「魔法の世紀」であるといいます。現代の魔法使いと呼ばれる彼の知識量と幅広い教養が伺える内容で、読了後は世界が広がったと感じるでしょう。


#12 デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

【落合陽一の代表作】

彼の提唱する未来像が書き綴られた本です。彼の思想の中核にある「デジタルネイチャー」は、人間とコンピュータの区別がなく一体として存在すると考える新しい自然観です。幅広い分野の専門用語を扱うため、読み解くのが難解に感じられるかもしれないですが、既存の言葉だけでは語られない、独特な哲学や社会観に刺激を受けられるでしょう。


#13 これからの世界をつくる仲間たちへ

【コンピュータがもたらす新しい世界の生き方を説く本】

コンピュータが人間の生き方に根本的な変革を迫っている。コンピュータの発展により、人間が機械に働かされる未来が見えてきました。コンピュータを使って「魔法」を使う側になるか、スマホやコンピュータといった「魔法」の仕組みを理解せず使われる側になるのか。
テクノロジーの脅威を感じる方へ、これから何をすれば良いかということが、最先端の研究者である彼独自の視点で言語化されています。


【読書】
落合陽一の自著

14

#14 忘れる読書

【革新的な読書法を解説する本】

真の教養を身につけられる読書法と、彼の独特な思想を形作ってきた書籍を紹介している本です。本を読んだ後で自分の頭に残った知識や考えを頭に入れ、残りは忘れるのが良いと述べています。彼が読んできた書籍を辿ってみたい方は、一度目を通してみるのが良いでしょう。


【AI】
落合陽一の自著

15~17

#15 超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

【人間らしさという思考停止をやめる本】

AI時代への危機感を高めながら、具体的にどう対応すれば良いか知ることができる本です。働き方や投資、学び方について、詳しく記述されているため、思考停止せずAI時代の到来に向き合う良い機会となるでしょう。


#16 ChatGPTは神か悪魔か

【人類の知的産業が機械に取って代わられる未来予想を記した本】

落合陽一、山口周、野口悠紀雄、井上智洋、深津貴之、和田秀樹、池田清彦の7名の著者がChatGPTについて語っている本です。教育、医療、ビジネス、様々な場面で大きな影響をもたらすChatGPTのメリットや脅威について、7名の専門家のバラエティ豊かな内容に触れることができます。


#17 2035年の人間の条件

【暦本氏との対話で生まれた本】

日本の情報工学の第一線で活躍する研究者で、師弟関係でもある暦本純一氏と彼が「テクノロジーの劇的な変化がもたらす未来」について語っている本です。突飛な発想と話題が奔放に飛び交う、高度な知のやり取りに刺激を受けながら、AIをどのように活用していくかワクワクできる本です。


【番外編】
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【まとめ】
落合陽一のおすすめ本

落合陽一は、読書を通じて得た知見や洞察を、テクノロジーと芸術の融合、そして社会の未来像の提示に活かし、自身のキャリアを革新的に展開してきました。

彼が愛読する書籍は、単なる技術的知識だけでなく、人間の創造性や社会の可能性に迫る深い考察に満ちています。今回ご紹介した15冊の本も、きっとあなたに新たな視点を提供し、創造的な問題解決と未来志向の思考へのモチベーションを高めることでしょう。

ぜひ、落合陽一のように、これらの本から学びを得て、テクノロジーと人間性が調和した革新的な未来の創造に向けて一歩を踏み出してください。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。


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