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BOOK📚読書ノート⑯

「明日、晴れますように 続七夜物語」を読みました。

川上弘美「明日、晴れますように 続七夜物語」
図書館で借りました。
表紙イラストはヒグチユウコ。


『七夜物語』の世界を冒険した少女と少年、それぞれの子どもたち──鳴海絵と仄田りらの日常を描く。
2010年から2011年を舞台に、10歳から11歳へと成長する2人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語。


朝日新聞に連載されていた「七夜物語」を
当時10才の娘と一緒に読んでいました。

その頃を思い出しながら、ふと本を読み返していたら、
なんと続編が発売されていることを知りました。

また新たな冒険が始まる・・・わくわくしながら読みました。


*読書メモ*

りら・仄田ほのだ 鷹彦たかひこの娘。
かい・鳴海さよの息子。
メイ・南生と麦子の娘。

さくら・りらの孫

「七夜物語」の主人公が親となり、
続編は その子供達の物語です。

いじめ。親の離婚。養子縁組。
そして、震災のこと。

重くて辛い要素もあるのですが、
子供の視点で書いてあるので、読みやすかったです。


*感想*

仄田くんと さよちゃんが結婚しなかったのは、予想外で残念だったな~。

でも、子供同士が仲良くしているので
やっぱり縁は続いていたんだと思います。
(グリグレルありがとう)

大人になると忘れてしまうけれど、
大切なものは 落とし物の箱の中に入っているのでしょうね。
(私も探しに行こうかな)

さくらちゃんから語られた その後。
もう大満足。大団円。
読み終えて幸せな気持ちになりました。

「明日、晴れますように」
(気を付けて行ってらっしゃい!)

**

私の娘の生い立ちが、りらと似ています。
2000年生まれ。数字が好き。
性格や価値観も近いかもしれません。
理工系の大学、大学院に通っているところも一緒です。

さよちゃんを大好きだった娘が
りらちゃんの人生とリンクしている。
とても感慨深いです。

***

さよの両親の冒険は、おそらく1950年代あたり。
さよ・鷹彦の冒険は、1980年代くらい。
りらと絵の冒険は、2010年。
そして、さくらの時代は、2060年代でしょうか。

七夜物語~続七夜物語。
100年を超える物語でした。

続編を通じて
止まっていた時間が動き出し
さらに未来まで旅をした気分です。

この本に出会えて良かったです。
ありがとうございました。


*追記*

七夜物語の感想も書く予定です。
文庫本を持っているけれど、単行本を借りて読みたいと思います。



朝日新聞出版公式noteの記事です。
作者さんからのメッセージが載っています。


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