急に冷えるもんだから
遠くの煌びやかな光に懐かしさを感じるもんだから、
あぁ、冬が来たなって思うんだよね。
思い出せるものが曖昧になってきたり、
ちぐはぐな中で都合の良い記憶が造られているような気がしていたり、
年の瀬だからねって、ちょっと冗談交じりに現実を突き放してみたりする。
***
そいつのこと、ちゃんと知ってんのかよ?
っていつも自問するが、知らないことの方が多い。
知ろうとするよりも、感じるようにしているのが正しい。
例えるなら、いろんな人がいることは事実。
「バランスがいいやつ」「周囲と浮いてしまうやつ」「なにかとマウントを取るマウンテンゴリラ」「すぐキーキーわめきたてるクレーミングモンキー」「二人きりになると本音を言いたがるやつ」「いつも何かと闘っているソルジャー見習い」とかとか。
そもそも、性格や人となりっていうのは、そいつが生きた時間と中身で刻一刻と変わっていく。例えば筆者はアラサーだが、高校時代の友人をいつまでも同じ見方はしない。変わった部分も変わらない部分も、すべてそいつのオリジナルだ。
外野が決め込むもんでもないし、勝手に理解したつもりになってはいけない。そんなもんだろう。
感じて、察して、受容して、人間関係は構築される。
無理に関わろうと思うのは本人の承認欲求が暴発しているか、冬だから人肌でも恋しくなってんだろうな。
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