2度目の初夏
これは告白文で,眼を背けたくとも背けられない感情が推し進めたnote.
それはふいに訪れた.
いや,『来ることを予感していた』のが正しいのか.
今日僕は会社を体調不良で休み,公園からnoteを書いている.
いろんな人たちで賑わう平日の公園.
行き場を失くした童たちが母親の温かいまなざしを受けながら遊んでいる.
***
最近こみ上げてきた感情.
黒くどろどろとしたそれは,いくら気候が心地よくとも,いくら朗らかな毎日が続こうとも,消えることはなく,僕を飲み込んでいく.
「そういえば,もうすぐ1年だっけか」
去年,私という器が壊れたタイミングをよく覚えている.「ここまでが限界だ」と線を引いたその瞬間,それはちょうど1年前の今日だった.昨年の今日以降から月末までの記憶は定かではなかった.気がつけば診断書をもらい,休みをもらっていたことだけが,頭をよぎる.
ここ数週間,そんなことを思い返してはかき消そうとし,思い出しては記憶の河原に浮かべ,消し去ろうとした.そうは言っても人間はなかなかに執念深い生き物で,思っても思っても,願っても願ってもなかなかに思い通りにはならない生き物だ.日に日に頻度が高く訪れる虚無感と,この1年で何かを成したのかという後悔がそっと,重く,ずしっと,心にのしかかる...
振り返った道のりには,良かったと思う部分もあれば,その分だけ人を不幸にしてしまったのだろうという何かが横たわっている.悪いことをしてしまったことはわかっている.されてきたこともわかっている.それでもいつだって人生に傷跡を遺すのは後悔ばかりで,英雄譚のようにも語ることのできない傷跡たちが身体を覆い,いつもどうしようもない気持ちに苛まれている.
また去年と同じように飲み込まれてしまうのではないだろうか.気がつけばそんな恐怖心に支配されている.怖くて怖くてたまらない.誰かに助けてもらいたくてたまらない.ただ,現状を乗り越えるのは自分自身の力しかないこと,他人を頼るのは一時的な安らぎを与えるものでしかないということは,とっくの昔にわかっている.
そして,今の自分に成す術が無いこともわかっている.
乗り越えられるその時が来るのだろうか.それともまた負けてしまうのか.
2回目の初夏は,いつになく清々しい風が吹き抜けていくが,どうしても,僕の心だけが重く,ここに留まろうとしている.
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