私が放送大学大学院を目指した理由とか経緯とか四方山話とか
2020年5月現在、私は放送大学大学院後期博士課程(情報学プログラム)に所属している。いわゆる社会人博士であるが、ここに至った経緯を書いてみようと思う。研究計画書の書き方とか、そういった気の利いた記事は別途投稿する機会を設けたい。
私が初めて放送大学の学生になった時期は2011年であった。当時は学部の選科履修生(1年間の科目履修)として学びをスタートした。学びを始めた契機は色々あるが、自分の中の負債感が大きいのかなと思っている。
(若かりし頃…)もともと私は全然勉強しない怠惰な学生で、大学を2回も留年してしまった。その後、曲がりなりにも修士にはなったものの、何かを身に着けて社会に出たとは御世辞にも言えない状態であった。そんな自分を多少なりとも変えたい・・・というのが、放送大学に入ったきっかけかなと思う。
選科履修生として過ごした4年間は、孤独ではあったが楽しかった。大学生の頃は、数学・物理の講義は全く出席しなかった(また理解も出来なかった)のだが、放送大学のテキストは工夫もされていて、理解とともに楽しさも感じた。ただ時間が経つにつれ、(ちょっと変な表現な気もするが)「生きている間に、論文なり何かを残したいな」という思いが増していった。この思いは、修士課程(放送大学ではない)でも、ロクな実績を挙げられなかったことの反動なのだろうと考えている。仮に私が、そこそこ真面目な学生で、ある程度の実績を残して修士になっていたら、社会人博士を目指さなかっただろう。その意味では、若い時代の人生の負債は、トータルではマイナスになっていないのかなと。そういうことに…しておこう。
4年ほど選科履修生として過ごした後は、(断続的ではあるが)社会人博士を受け入れ可能な研究室を探していた。その中で強く感じたのが「自分自身の実績の無さ、研究する力の無さ」であった。そこで遠回りではあるが、修士をやり直して「研究する力」を身に着けることにした。
受験したのは放送大学の修士課程(情報学プログラム)だ。倍率が比較的低いこともあり、幸運にも合格していた。2016~2018年の間、修士全科生として研究と勉強に励んだ。(正直なところ、実績としてはパッとしないのだろうが)自分なりに成果を出せたとも思う。私が勤務しているのがベンチャー企業のためなのか、会社で学会発表の前例が無く、ひとりぽつんと学会に行ったりした(苦笑)。
放送大学大学院の修士課程の修了後は、他大学の研究室に見学に行ったりして、受け入れ先を探した。研究テーマの乖離や受け入れ定員の問題で、なかなか研究室が決まらない期間が続いた。
そんな最中、受験してみたのが放送大学の後期博士課程である。放送大学の後期博士課程の倍率は非常に高く(8~10倍前後で推移)、当初は「正直無理だよな・・・(^^;」くらいに考えていた。ただ、諦めないで一縷の望みを掛けて受験してみたのが良かったのか、幸運にも合格することが出来た。ちなみに、面接は情報学プログラムの先生方が勢揃いで大変緊張した(苦笑)。
私には、今年七五三の子供がいるが、この子が小学生になる前に博士号を取りたいなと思う。頑張ろう。
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