伸びる鼻毛に、あの人を想う。
最近やたら、マスクをする。このせいで、鼻毛のお手入れがお留守になる。
マスクを取らなければ何も問題はない。
だが、いつでも取れるとは限らない。
これをいいことに、長い鼻毛は成長を重ねた。
やがて、マスクのなかでウェイブし、肌を刺激するようになった。
要するに、痛い。(※処理すればいいんだけれど、面倒くさい)。
最近読んだ本のあとがきに、「夏目漱石の弟子だった内田百聞先生は、
弟子時代に漱石の鼻毛をコレクションにしていた。」と書いてあった。
夏目漱石は、執筆に集中すればするほど
鼻毛を抜くクセがあったそうだ。
原稿を回収する役目をしていた内田先生は、
原稿用紙についた鼻毛を保存していたのだ。
「漱石の鼻毛コレクション」は惜しくも空襲で焼失したそうで、
先生は、最後まで悔しがったそうだ。
夏目漱石への尊敬の念が、そうさせたのか。
いや、お宝として売れるとおもったのか。それは、分からない。
さて、ここからは、悪魔で想像である。
夏目漱石が、あの立派な口ひげをはやしていたのは、
伸びる鼻毛を隠す目的があったのではないだろうか。
これを漱石先生の鼻毛隠し術とするならば、
自分も口ひげを生やせばよいのではないか。
これは名案!!と思ったけれど、道具をそろえ、分かった事がある。
口ひげの処理の方が、面倒じゃなかろうか?
明日こそ、鼻毛カッタ―を買いに行こう…。