自分の本当の望みとは?~《更上一層樓》
人は何かわからない虚無感を抱えているのかもしれません。
だから、
闇雲に何かを持ってこようとして、
偽りの目的を立てようとして、
本当の望みからどんどん離れていく。
今日の禅語。
【更上一層桜樓】
(さらにのぼるいっそうのろう)
今よりも遠くを見たかったらさらに高いところに登ればいい。
何かを欲した時は得られるよう努力する。
高いところ…というのは例えです。
全部ひっくるめて、
何かを欲するなら自分で努力することが大切。
努力もせずに何かを得られるという事って、あまり無いように思います。
本人が努力と思わず行動していたことが結果につながる。
という事も含めて。
何らかの行動をとったから、結果として現れる。
という事です。
因果応報なので、良い結果も悪い結果もですが。
【更上一層樓】は、向上心的な意味合いで使われているようです。
悟りを開きたかったら、修行に専心する。
英語で話したかったら、英会話を学ぶ。
もっと小さい視点だとしたら。
メモを取りたくなったら、筆記具と紙を探す。
知りたい事があったら検索する。
尿意を感じたらトイレに行く。
喉が渇いたら何かを飲む。
誰でも何かを必要としたときは、ちゃんと動いています。
行動に移しているのです。
行動しないのに手に入れる事はできない。
誰も持ってきてくれませんし、誰も叶えてくれません。
誰かを要するのなら、少なくとも、誰かに伝えないと。
テレパシーとかそうそう伝わりませんから(笑)
だから、自分が何を欲しているのかを明確に知っている方が早いのです。
欲しくも無いものを求めていても、仕方がない。
本当に欲しいものは何なのか?
それは自分にしかわかりません。
宝くじを当てたいのなら、当たるかどうかわからなくても、買わないと当たらない。
でも、本当に求めているものが、
「宝くじを当てる事」
ではなく、
「今月の生活費」
だったとしたら、宝くじはちょっと違います。
そんな感じで、細かく紐解いていけば、わりと望みが見えてくる。
「彼氏が欲しい」
のなら、
「彼女が欲しい」
と思っている人を探せばいい。
でも、
「顔も良く性格も優しく収入もある彼氏が欲しい」
と思っているのなら、そういう人を探して出会って気に入ってもらわないといけません。
相手にも自由意思があるので。
もっと言えば、
「行きたい大学」
や
「働きたい企業」
など、
行きたい理由を明確にしないと、
合格しても
「思ったのと違う」
というのはよくある話。
「お給料が良いから。」
という理由で選び、ブラック企業だったと入ってから知る…
とか、
「有名な会社だから」
という理由で選び、楽しくない毎日を過ごす…
など。
望む理由が明確だと、話は早い。
お給料だけを本当に求めていたとしたら、
「お給料が良いから」
という理由で選びブラックだったとしても、許容範囲かもしれません。
あるいは、
「有名な会社だから」
という理由で選びつまらない毎日を過ごしたとしても、
「〇〇会社」にいる自分に誇りを持てているかもしれません。
でも、そうではなく、
「〇〇をやりたい」
とはっきりした理由があれば、
○○ができるのなら、
お給料はムチャクチャ高額でなくても、
名前の通った会社でなくても、
良いのかもしれません。
最終的には自分が何を本心から求めているのか。
が、大切です。
自分が本当に求めている事が明確にわかれば、
たとえ他人が否定しても、気にしなくてもいい。
でも、誰も持ってきてくれないから、自分で探しに行かないといけない。
その為に、更に向上していく覚悟も必要です。
水を飲みたいなら汲みに行くように。
簡単にできる事から行動に変えていきましょう。
小さな気持ちの変化が、大きな未来の変化へと繋がります(^▽^)/