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本音と自信

相手に本音を伝えるって怖いですよね。

そもそも自分の本音に、自分でも気付いてなかったりします。

なぜなら、最初から〝無理〟という意識(ブロック)があって、自分の本音まで辿り着けていなかったり、
もしくは、初めは本音を分かっていたけれど、我慢を重ねてるうちに、忘れてしまったり、分からなくなってしまうからです。


私は、バツイチで、離婚の経験がありますが、
旦那に〝離婚したい事〟を伝える時、本当に恐怖でしかありませんでした。



その恐怖は、旦那(元旦那)や自分、
未来や目に見えない存在、何から何まで、
信用、信頼していない証拠です。
信じきれていないのです。

旦那は、私の本音を受け止める事が出来ない。
だから、どうなってしまうのか予想も出来ないし、旦那は私がいないと生きていけない。
そんな風に思っていました。

でも、これは相手を侮辱している行為だそうです。(当時読んでいた丹琵さんのブログより)


旦那は、私の本音を受け止める事は出来ない。
旦那は、私の本音を理解しない。
旦那は、私の幸せを応援しない。
旦那は、私に怒りを向ける。

そうとしか思えませんでしたが、
これは、相手を見下して、馬鹿にしているんですよね…私の話を受け入れるなんて、そんな事出来っこない。無理だって。

そして、これは私の頭の中だけで幾度となく繰り広げられているだけで、
実際のところは、やってみないと分からないんですよね。



本音を言えない=恐怖がある=信じていない



それでも、伝えようと思ったのは、
たとえ傷付けてしまったとしても、

本音が言えない夫婦
本音が言えない家族

それは、私の望みではなかったから。


私の家は、私が小さな時から両親の仲が悪く、
お互いに会話をする事もない。

陰で悪口を言いあって、何の為に一緒にいるのか、理解すらしたいと思わない。


そんな家庭を私も望むのか?
親と同じ過ちを繰り返すのか?
自らそんな家庭を作るのか?


答えは、NOに決まっている。




私は、旦那を信頼してみる事にした。

初めに旦那に、それとなく別れを考えてる風な話をしてみた。
しかし、驚く程、何も伝わらなかった。


今まで旦那と向き合わずに誤魔化してばかりいた分、いざ向き合うと決めても、
どんな風に伝えたら伝わるのか、分からなくなっていたのだ。

それに、今まで本音を伝えた事がなかった訳ですから、旦那も本当の私を知らない。


こりゃ伝わらん…


今まで黙って我慢を重ね、偽りの仮面をかぶってきた結果だ。



どうしたら伝わるのか考えた結果が、
自分の本音を伝える事でした。


これまで生きてきた30年以上、
誰かに言いずらい本音を伝えた事ってあっただろうか?

いつも泣いて気持ちが言えなかった小学生時代、強がって本音を言えなかった高校生時代、
傷付けてしまうかもしれないと、自分を犠牲にして本音が言えなかった20代。


ずっとそうやって、相手に本音を伝える事から逃げてきて、気付けば、自分さえ本音が分からなくなっていた。

今までは、なんとか誤魔化しながらやってこれたけれど、相手を誤魔化していたようで、実は自分をも誤魔化していたんだ。
そうやって、ずっとずっと逃げてきた。
そんな自分の殻を、今が破る時なんだと思った。


まず、自分の本音ってなんだろう?て考えた。
相手に分かってもらうには、まずは自分が分かっていなくては伝わる訳がない。


自分の本音を汲み取り、
それを旦那にぶつけた。


今思うと、大事なのは、伝える(ぶつける)という事よりも、
揺るがない信念に気付く事と、
絶対に大丈夫という、全てを信じる気持ち(自信)だと思う。

この時の信念とは、〝自分の望む道へ進む事〟
全てを信じる、というのはある意味、捨て身で、結果を求めないという事かもしれない。


初めて私の本音、本望が相手に伝わった。


確かに伝えた事で、彼(元旦那)を傷付けてしまったし、酷い精神状態の様に見えたけれど、それがずっと続く訳ではなかった。
(2年程で念が飛んでこなくなった。)


伝える前に予想した恐怖の数々は、
正直に言うと的中した物もいくつかあった。
けれど、揺るがない信念があった私は、
どんな物も受ける覚悟だったし、
自分の生きたい人生を歩めるならば安いもんだとさえ感じていた。




伝える事を諦め我慢していた時間…
信じる事が出来ず、勇気が出るまでの時間…
とても時間がかかったけれど、

自分の本音を知って、
そして、それを相手に伝える事が出来た。

今まで、出来なかった事が出来た。
こんな私にも出来た。

自分の行きたい(生きたい)道へ、
力強く踏み出せた。



これは、私にとって、
とても大きな自信に繋がる経験となった。








余談


母に「他に好きな人が出来たから離婚したい」と話をした時に(元旦那が、私の母を呼び出したから言うはめになった。)

『他の人を選んだからといって、うまくいくとは限らない。』なんて言われて、めちゃくちゃ腹が立ったんよ。

それが、〝自分の意思で、自分の幸せな道へ踏み出そうとしている人に言う言葉か?〟と思うのです…


一歩足を踏み出す勇気を持てずに、言い訳を並べて、嫌な事に我慢する人生を選んだ人の意見でしかない。


自分の幸せから逃げてる人は、人の幸せを信じる事も到底不可能なのだろう。

なんなら足枷になる程だ。



「自分の人生生きてないやつに、とやかく言われる筋合いはない‼︎」って心が怒り叫んだ。



味方なんかいない。
そりゃそうだ!
自分を幸せに出来るのは、自分しかいないんだから!
(↑書いてて思った事。)





私だったら祝福するんだけどね
実際に私の後に、同じ様に離婚した人2人いたんだけど、殻をやぶって踏み出せた事に、もう全力の「おめでとう!」だったよね。
離婚した事におめでとうって言ったのは、どうやら、私だけだったらしいけど(笑)

なんでだろう?幸せに向かって頑張ったんだからおめでとう以外の何ものでもないじゃない!🎉



まぁ、今となっては、母は私の元旦那の事を「なんか嫌だ、ケチだ、」なんて言っているし、

あきらかに変わった私をその目で見ているし、
前の旦那では出来なかった子供も授かる事が出来て、さぞ喜んでいる事でしょう。






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