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行徳スクラップ&ビルド

noteでは大変ご無沙汰しております。
大晦日に今年2本目のnote投稿という体たらくですが、来年も気が向いたら書き綴りたいと思います。
今後も気長にお付き合いくださいませ。
ブログはそれなりに投稿し続けてますので、この機会にぜひ。

2024年の行徳はスクラップ&ビルドの年でした。
2021年に閉店した三菱UFJ銀行行徳支店跡地に新築されたマンションにワイズマートがオープンしたことは、まさにその象徴といってもよいかと思います。
そしてまさかの三井住友銀行行徳支店の閉店。
正確にはソコラ南行徳への移転ですが、メガバンク銀座の行徳で立て続けに支店が撤退する事態は予想もしていませんでした。
三井住友銀行の跡地には何が入居するんでしょうね。

行徳駅開業から半世紀強、昭和の世に建てられた建物が続々建て替えられている令和の行徳。
パチンコ東西線跡地の駅前通り側と、道を挟んだ元駐車場には2025年完成予定のビルが建設中です。
元駐車場だった場所の1Fにはクリニックと調剤薬局が開業予定。

左:元駐車場・右:元パチンコ東西線

東西線跡地のもう半分は駐車場、元マルエツ駐車場だった場所は何か建つ予定だったはずが現時点では放置状態。

手前:元マルエツ行徳店駐車場(お店は現存)・奥:元パチンコ東西線

肉屋魚屋八百屋が並び下町商店街的な趣を見せていた長屋も、今年取り壊されクリニックと調剤薬局が建つ予定。
至近距離でクリニックが同時進行で新設されるのはバラエティーに欠けると感じなくもないですが、スーパーとコンビニが充足し、新規開業の定番である美容院や歯科医院や整骨院が飽和状態の現状では、クリニック進出がデフォルトになってしまうのかなという気もします。
高齢化だからデイサービス施設の類が増えそうに思えど、人の入れ替わりが激しい行徳地区ではそれほど急速に高齢化が進んでいるわけではないのですね。
駅前では介護用送迎車両を停めるスペース確保も難しそうですし。

市川ミートのあった場所。行徳メンチ美味しかったなぁ。

湊新田のJAいちかわ野菜直売所には銀行支店と料理教室が経つ予定。
銀行といってもたぶんJAバンクでしょうね。

野菜直売は今も続いているのだろうか?

行徳に限った話ではないですが、都市部の駅前で建て替えや再開発が行われると、その後には必ずといってよいほど低層階商業施設付きの集合住宅が建つ傾向がありますね。
ネットショッピングの台頭や人口減少などの理由で、大型商業施設やを新たに建てるのはリスクが大きいということでしょうか。

南行徳や妙典のようにショッピングモールが存在しない、いや存在できない行徳。
市川市の都市計画基本図を見ると、行徳駅周辺は駅前のごく一部(東は西友行徳店まで)だけしか商業地域が設定されていないのですよね。
近隣商業地域指定も行徳駅前通りの行徳駅からバイパスまでの区間、海側は商業地域を越えたら行徳駅前通り沿いであってもいきなり第一種住居地域。
そうなると床面積の合計が3000m²以上の商業施設が建設できません。
それも行徳には小規模店が多い理由の一因と考えられます。

赤:商業地域 濃黄色:第一種住居地域 ピンク:近隣商業地域

商店街全盛期のような物販店の新規出店が難しくなっている昨今とはいえ、オープンする店もないわけではなくて。
ポニーのラーメン屋は、2月に突然倒産した然屋行徳店から、ちゃん系ラーメンのなぎちゃんラーメンにチェンジ。

進出したのがラーメン界の新興勢力ちゃん系というのに令和みを感じる

行徳駅前通りの裏道に新築されたマンションにはパン屋がオープン。
駅近とはいえ奥まっている立地をものともしない人気店になりました。

新築直後はカフェが入居していたがひと月ともたなかった

さっき人の入れ替わりが激しい行徳地区ではそれほど急速に高齢化が進んでいないのではと書きましたが、駅開業から半世紀も経つと、やはり商店の後継者問題や店じまいといったことが生じてしまいます。
写真は新浜小隣接の南中央商店街。
2019年頃に飲食店長屋街が取り壊され、ワンルームマンションになったのに続き、今年2024年は原田屋酒店の休業に続きそば処砂場の閉店、既に閉店していた時計店隣の建物も駐車場に変貌するなど、ここ数年で商店街がどんどん短縮されている状態です。
原田屋ヘビーユーザーだった自分(社長には大変お世話になりました)は、酒買う場所がなくてロス半端ないですよ……。
いつかまた何かしらのテナントが入居するとは思いますが、慣れ親しんだ商店街の端が閑散とするのはとても寂しい気持ちになります。
この場所で年越しそばと正月用の酒を買っていた、当たり前の大晦日がもうやってこないことを痛感しながら、2024年を締めくくりたいと思います。

この中で営業しているのはおでん屋だけになってしまった。

2025年は日本も行徳もどうなってしまうのか想像もつきませんが、とにかく今は穏やかな未来を願うのみです。
それではよいお年をお迎えください。
また来年もよろしくお願いします。

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