『マイノリティの「つながらない権利」』雁屋優

今週ふれたのは1冊です。

『マイノリティの「つながらない権利」 ひとりでも生存できる社会のために』

雁屋優著,2025年,明石書店

何らかのマイノリティ属性をもつ人は、生存に必要な情報を得るために当事者コミュニティへのアクセスがほぼ必須であり、コミュニケーション能力によってさまざまな差が生じている。マイノリティがつながることを半ば強いられている状況のなか、マイノリティは"つながらなければならない"のかを、根本から問い直す。
本田秀夫さん(精神科医)、飯野由里子さん(東京大学特任教員)、相羽大輔さん(愛知教育大学准教授)へのインタビューを収録。

HPより

アルビノ(眼皮膚白皮症)、自閉スペクトラム症(ASD)、うつ病とともにある病者で、アロマンティック/アセクシュアルのセクシュアルマイノリティ(以上著者紹介より引用)の著者による、連載とインタビューが収録されたものです。
著者は、マイノリティが繋がらなくても生存のための情報を得られる未来を望んでいます。その理想に対する“答え”ではないけれど、現状が記されているように感じました。
もっと知りたいテーマがいくつかあって、紹介されていた本を早速読んでいるところです。
また、能力主義に関する部分は、私自身の抱える問題や最近考えていたことが整理されていく感覚があって、道が開けた思いでした。



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