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ついにOM-1を買った話し

今日、行きつけのカメラのキタムラで、ミラーレス一眼カメラ「OM-1」を買ってきました。
タイトル画像の左側にある黒いカメラです。
OLYMPUSから分かれたOM SYSTEMのフラッグシップモデル。
ついにここまで手を伸ばしちゃったか……の気後れと、メーカーがこだわりを重ねて開発した上位モデル機を手にとる喜びと両方を感じています。

OM-1とは?

「OM-1」という名称はフィルムカメラ時代からカメラに親しむ人には馴染み深い名前で、1972年に同名のカメラが発売されていたそうです。

オリンパス株式会社から分かれたOMデジタルソリューションズ株式会社が、2022年3月に発売した新しいカメラに「OM-1」の名を付けたことは、ベテラン写真家の話題になっていました。
わたしにとっては初耳です。

ボタンの配置やデジタルメニューなどUIがこれまでと変わり、高感度のノイズが抑制され、手ぶれ補正はボディ単体で7段、AF性能も上がったなど、大きくPRをしていました。
発売当初はレンズの付かないボディ単体で25万円くらい、それから2年半が経ち後継機種OM-1MarkⅡが出た今は17万円くらいになっています。

なぜOM-1を買ったのか?

高嶺の花だったフラッグシップモデル

これまでもOM-1やOM-1MarkⅡのレビュー記事や動画はよく見ていて、いいなぁと思っていました。
でも、写真を仕事にしているわけでもないわたしには高嶺の花。
OM SYSTEMのブランド全体が、屋外、アウトドア、冒険をモチーフにしていて、小型軽量、防塵防滴の強さ、極寒の地でも使えることを打ち出しているので、登山したりしない超インドア派リモートワーカーなわたしが買ってももったいないかな、と思ってました。

ちょうどよかった「OM-D E-M5 MarkⅢ」

これまで、2019年に小型のエントリー機「PEN E-PL9」を中古で買い、色々と物足りなさを感じて2021年にミドルクラスの「OM-D E-M5 MarkⅢ」を買いました。

3年以上使い込んでいる「OM-D E-M5 MarkⅢ」

バッテリーとカードを入れた本体重量は約414g。
うちのレンズで一番重いM.ZUIKO 12-40mm f2.8Proを付けても1kgを切る軽量さが気に入って使っています。
昨日も星空撮影に活躍していましたし、ここ3年のnoteに載せている写真はほとんどこのカメラで撮りました。

オリオン座を撮影

OM-1には負けますが、手ぶれ補正だって強くて、彗星も手持ちで撮れました。

手持ちで撮った紫金山・アトラス彗星(10/24)

展示品売り切り価格がバグってた

彗星の関係で星空撮影をする機会が多くなり、星空にフォーカスを合わせやすくなる「星空AF」が欲しくなりました。
でも、「OM-D E-M5 MarkⅢ」の後継機種「OM-5」はまだまだ高価。星空AFとライブNDは魅力だけど、それ以外は大きく変わらない製品に、そこまで課金するのはためらわれていました。

それが。

市内のキタムラで、OM-1(ボディ)が13.5万円(税込)と破格だったのです。
よく見たら、展示品売り切り価格とのこと。
展示品と言っても、ここの店舗ではOM-1はずっとガラスケースに陳列されていました。誰でも触れるものではなかったので、見た目もきれいです。

ミドルクラスのOM-5がボディのみで14万円超えていたのに。
この日はいったん帰宅して、OM-1の中古価格やスペックなどリサーチしました。例えばキタムラネットショップだとこの価格は中古のB品〜AB品相当だな、とか。

次の日、あらためて店員さんに質問して、展示品でも新品と同様にメーカー保証がつくこと、キタムラの延長保証にも入れることを確認します。
ガラスケースから出していただいて、特に見た目に傷みが無いことを確認しました。
それで、取り置きしてもらうことに。

ついに購入!

次の日、下取りのためにPEN E-PL9を箱や取扱説明書など取り揃えます。
店舗では店員さんとメニューを見てもシャッター回数は確認できなかったのですが、Xで隠しコマンドがあることを教えてもらいました。

うちのカメラで試したところ、PENは7760回、E-M5IIIは19136回と出ました。
取り置いてもらっていたOM-1、店頭でコマンドを試してみたら…610回!
発売から2年半以上経つのに、全然少ないですね。
ホクホクして、PENの査定を待ち、約1.3万円の金額に了承して、延長保証と液晶保護加工を付けて、貯めていた商品券+クレジットカードで決済。

OM-1とE-M5IIIの比較

帰宅してからさっそく開封。E-M5IIIとも並べてみました。

左OM-1、右OM-D E-M5 MarkⅢ

ボディキャップはOM SYSTEMだけど、カメラ上部のロゴは OLYMPUS、ストラップもOM SYSTEMとOLYMPUSのWネームでした。
OM-1 MarkⅡからはOM SYSTEMに一本化されています。
最近レンズキャップがOLYMPUS銘のレンズも値引きして売られているのを見かけます。商標権の関係で過渡期が終わるので、売り切らないといけなくなったのかも?

レンズもそれぞれ付けてみました。
OM-1には12-40mm f2.8、E-M5には12-45mm f4のどちらもProレンズです。

OM-1とE-M5に標準ズームレンズ

この状態で、重量差が300gちょっとあります。
OM-1:599g+f2.8レンズ:382g=981g
E-M5III:414g+f4レンズ:254g=668g
ストラップもつけるとOM-1を首から下げる重量はだいたい1kgってところですね。もちろん、軽いレンズもたくさんあるので、もっと軽量化はできます。

ちょっとした散歩やイベントに行くならE-M5に軽いレンズ、写真を撮ることが目的の場合にはOM-1と使い分けしていきたいところです。

昨年書いた所持カメラとレンズのまとめはこちら。

今年、30mmマクロレンズを同じキタムラで2万円台で購入したので、一本増えてます。
また、下取りに出したPEN E-PL9からは電動パンケーキレンズを外して確保しました。一番軽くしたい時のために。

アップデートに沼った

カメラもパソコンやスマートフォンと同様にファームウェアのアップデートという作業がありまして。
買ったOM-1は初期バージョン状態だったので、最新の1.7にバージョンアップしてから使いたいのですが、これがけっこう難儀しました。

なぜかWindowsノートのアプリからサーバーにつながらず、M-1チップのMacBookAirからは本体のセキュリティ設定を変更したりする必要があります。
わたしの場合、何度設定を変更しても再起動してもダメで、結局アプリのアンインストールとドライバーの削除をしてから、ようやくアップデートが進みました。

終わったら日が暮れてました…。

カジュアルに星空撮影テスト

星が出てきたところで、使ってみたかった星空AFを試しに家の前へ。
手持ちで5秒くらいのシャッタースピードで撮影したのがこちら。

琴座のベガあたり(撮って出し)

Lightroomで簡単に補正したのが⬇️

琴座のベガあたり(調整済み)

白鳥座のデネブも撮りました。

デネブ(調整前)
デネブ(調整後)

やはり星空AFがあるので、フォーカス合わせをする時間がぐっと短縮されました。

USB端子がType-Cになったのでケーブル一本で読み込みができるのも楽です!
これまでのカメラはマイクロUSB端子だったので、撮影したらSDカードを取り出して、iPadProやMacBookに付けたUSBハブに挿して読み込ませてました。
モバイルバッテリーもType-Cなので、ここから充電できるのもいいですね。

射程範囲が広がりレンズ沼が深くなりました

今回、ボディがクラスアップしたことで、以前レンタルした「悪魔のレンズ」12-100mmf4Proや単焦点f1.2Proレンズ、超望遠ズームレンズなどのヘビー級レンズが射程に入ってきました。
たぶん12-100mmF4は買うことになると思います…。
一週間ねぷた・ねぶた・立佞武多まつり撮影に使ったのが大きかった。

わたしはライターとして取材時に撮影をしたり、SNS運用の仕事で撮影をしたりはあるのですが、正直言ってスマホのカメラでも十分なところはあります。これまでもE-M5ⅢにProレンズで仕事にもちゃんと対応できていました。
なので、ここから先のレンズ沼は趣味の探求の世界になります。
勢いよく沼に飛び込みがちなタイプですが、楽しく破綻しない程度にやっていきたいと思います。

カメラと写真についてまとめたマガジンあります


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さいとう みかこ(うらべっち)
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