中卒、兵役を経て大学入学、そして天職発見へー。山あり谷ありの敏腕セールスマネージャー
今回は、この人!Global Sales Planning Managerとして、香港、台湾、シンガポールなどを飛び回るケン!
IT業界初挑戦ながらも、2018年3月に初期メンバーとしてシンガポールオフィスにジョインし、マーケット開拓の立役者となった。今回は、そんなケンが、名もない日本発スタートアップを選んだ理由や、それまでの背景をインタビューしました。
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IT知識ゼロで飛び込んだIT企業のシンガポールオフィス立ち上げ
ー まずはじめに、Global Sales Planning Managerとしての仕事内容を教えてください。
各地域に合わせた販売戦略を立案・実行するのが主な業務です。また、新人メンバーの教育も担当しています。セールスプレゼンテーションの流れや商品知識の共有を行うなど、日本以外の販路拡大や市場開拓のため、幅広いサポートをしています。
ー テーブルチェックに入ったきっかけはダニエル(シンガポールカントリーセールスマネージャー)と聞きました。
前職を辞めて休みを取っていた時、ダニエルから電話をもらったのがきっかけです。ダニエルとは元同僚で、日頃から良く飲みに行く仲なんです。はじめテーブルチェックにこないか、と連絡をもらった時は、IT知識もありませんし、入社する気はまったくなかったんですけどね。(笑)
ー そうだったんですね!そこから、なぜ入社を決めたんですか?
2か月くらい考えました。その間にも何度か詳しい話を聞いて、挑戦してみたいと思うようになったんです。私はこれまでセールス一筋。その経験は、たとえIT知識が十分でなかったとしても活かせるし、どんなプロダクトであっても、セールスマンとしてやるべきことは同じだと楽観的に考えることにしたんです。セールスマンの仕事は、「全力でお客様を喜ばせること」。テーブルチェックでしばらく働いた今振り返ってみて、あの時の決断は正解だったと確信しているし、この仕事がすごく好きです。
ー 日本発の名もないスタートアップ企業にジョインすることに不安はありませんでしたか?
まったくありません。企業規模に関わらず、すべての企業が課題を抱えており、大切なのは、それをいかに解決するかです。実際、伸びしろのある成長企業に入れば、より多くの機会を得ることができます。IT知識ゼロで入社した私が、今やグローバルコーポレートチームのマネージャーを勤めているのが良い例だと思いますよ。
2018年、シンガポールオフィスのキックオフミーティング(一番右)
転職の末、見つけた天職は“セールスマン”
ー そもそも、セールスマンになろうと思ったきっかけを教えてください。
話は少し遡りますが、私は元々成績があまり良くなくて、中学卒業後は兵役に行きました。その後、1社目で保険会社に入社。しかし、目的が見いだせず、1年で通信会社に転職しました。やっと先が見えてきたのが、この頃です。データ入力とカスタマーサービスを担当していたんですが、顧客応対のスキルはこの会社身に着けました。色々なテクニックがありますが、結局は真摯に対話し、耳を傾けることが大事なんだ、ということを学びました。今の仕事でも役立っています。
― その後、大学に入ったんですよね?
はい。仲良くしていた同僚が、人生をさらにステップアップさせるのに、最低限の教養があっても悪くないだろうと、助言してくれたんです。その言葉をきっかけに、仕事をしながら通信講座で経営学を学んで、学位を取りました。
― 学位を取って、将来の見方は変わりましたか?
はっきり見えたわけじゃないけど、やりたいことがあったらリスクを取ろうというマインドができました。その後、ウォーターサーバーの会社に就職。ここで初めて“営業職”に挑戦しました。余談ですが、営業車として自分で車を用意する必要があると言われ、初のマイカーを買うことになったのは良い思い出です。数週間前に免許を取ったばかりで、車は持っていなかったんです。友達にはクレイジーだと言われました!(笑)
― そんなにやりたい仕事だったんですね!
その仕事自体が向いているかは分かりませんでした。でも、自分を成長させたいと躍起になっていたし、何より新車のローンを組んだおかげで、必死になることができました。(笑)毎日90リットルのウォーターサーバーボトルを抱えて、シンガポール中のオフィスに飛び込み営業をしました。当時はめちゃくちゃシャイで、恐怖と戦いながらドアを叩いたことを覚えています。それでも、1日30件くらい営業して、2社契約できれば良い方。でも、皆の期待を上回りたいと思って必死でしたね。血眼で働いた甲斐あって、その後、新規事業のセールス担当に抜擢してもらいました。
ー 新規事業ではどんな仕事を担当したんですか?
ホテルのロゴを付けた水のペットボトルを、中~高価格帯のホテルに売り込むのが仕事でした。当時、シンガポールにはロゴ付きペットボトルがなかったんです。高級ホテルも、市販のペットボトルを置いてたので、可能性は無限大でしたね。とはいえ、なんの課題も感じずに市販のペットボトルを置いているホテルに、より高価なロゴ付きボトルを売るには戦略が必要でした。
― どんな戦略を立てたんですか?
来る日も来る日も頭をひねって考えたのが、まず、アポを取って担当者と会うんです。そこで出される例の“市販のペットボトル”をじっと見て、こう言うんです。「この水、確かスーパーで20セントでした。ここのホテルに泊まるお客様は一泊300ドルほど払っていると思いますが、そんな方にもこのお水を提供されてるんですか?」と。
正直、担当者はムッとするけど、こうやって畳みかけるんです。「たったの追加10セントです。たったそれだけで、このラベルをホテルのロゴ入りに替えて、お客様に特別感を演出できたらいかがですか。観光時にホテルの水を持ち歩くお客様も多いので、歩く広告塔にもなってくれそうですね」って。
― なるほど!それはうなずくしかなくなりますね!
実際に、そう思ってくれたホテルは多かったですね。複数のグローバルホテルチェーンやローカルホテルチェーンで契約を勝ち取ることができて、退職する時には、60ものホテルチェーンがお客様になっていました。
慌てて購入した初のマイカーは、ショールームで一番安い車を選んだ
落ちた分だけ、さらに高みを目指せる
― その後、すぐにテーブルチェックに入社したんですか?
実は、一度起業も経験しました。ずっとレストラン経営に興味があって、友人の声かけもあり、2014年に中華レストランをオープンさせました。予算管理から採用まで一人で見ていたので、週7勤務は当たり前。休暇はゼロだけどプレッシャーは100と、なかなかハードな経験でしたね。
― 中卒から兵役へ、その後就職と同時に新車を購入したりと、ドラマティックなキャリアですね。(笑)
山あり谷ありの人生ですが、谷底まで落ちたからこそ登れた山もある、と思っています。経歴があまりにもバラバラなので、転職活動の時はいつも苦労します。でもそんな時も“セールスマン”として、自分を最大限売り込みます。面接も腕の見せ所ですよ!(笑)
― まさに敏腕セールスマン!それでは最後に、テーブルチェックでの目標を教えてください。
現在は、2019年に入社したココ・ウォンと一緒に、香港マーケットに注力しています。シンガポールは小さな国なので、国内に留まらず、「TableCheck」をアジア全体に広げる手助けをしたいと思っています。
インドネシア・バリの人気ビーチリゾート「AYANA Resort」での導入時にスタッフ様と記念撮影(一番右)
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ケンのプロフィール
お気に入りのレストラン🍴
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