知ることの愉しさ
海藻サラダに入っているアレは、なぜ赤いのか。
娘がその理由を滔々と熱く語ってくれました。塾で教わったそうです。そう、そういうことですよ、私が学習塾に期待しているのは!!
(ちなみに理由を端的にいうと、深いところで生息する海藻は海水に遮られて長波長が減衰した可視光(青・緑)のみで光合成を行うようになるため色が変わります)
ほかにもニシローランドゴリラの学名(ゴリラゴリラゴリラ)だとか、雨温図の読み解き方など、授業が終わった後はあれこれ説明してくれます。
私が生まれ育った町は公文式しかなかったので、子供のころこういう知識は本からしか得られませんでした。長じてからほんの少しの期間だけ都会の予備校に通ったときに、非常にエンターテイメント性の高いハイレベルな授業を経験し、なるほどこれが塾というものなのだなと感じ入ったことを憶えています。山本義隆の授業など伝説的に語られますが、そういった世界の片鱗をすこしだけ垣間見たような気がしたものです。
娘を学習塾にいかせる最大の理由は、ぶっちゃけ受験知識とかはどうでもよくて、かつての私が渇望したような、学校の勉強を超えた範囲で難しいことを知る喜びを感じてもらうことだと思っています。その点からすると目論見はある程度成功しているのでしょうか。
算数の問題は、どちらが先に解けるのかバトルをたまにするのですが、これもなかなか学校の内容だけでは歯応えのある問題は出てきません。テキストを眺めながら、こういうのを小学生の時に教わりたかったんだよなー、と思うことしきり。羨ましい限りです。
ちなみに先日、四角形の面積の問題は完敗しました。
娘もまあまあ悩んでいましたが、途中で「あ、わかったかも」とひらめき、正解まで辿り着きました。私は時間切れ。
あとから「そういえばこれ、解き方を授業で習った気がする」といっていてズッコケましたが。
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