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東京での美容師生活スタート!就活の思い出。

就職活動の思い出

地元、愛知県の美容室を卒業し、
20代前半、晴れて東京生活をスタート。
プロラボ(ポジフィルム現像所)でのバイトで生計を立て楽しく暮らしておりましたが、地元の後輩達からの「杉本さん、美容師辞めてカメラマンになりたいらしいよ…」なんていう噂が聞こえだし、これはいかん!と言うことで美容室への就活を始めました。

就活、これがまた大変で、まず履歴書の時点で落ちまくり。はじめはサロンを厳選して郵送していたのですが、埒が明かず、とにかく知っている名前の美容室に履歴書を出しまくりました。雑誌に出ているサロンに片っ端から電話をかけ、募集していると分かれば履歴書を送る日々。
そして面接までたどり着いたのが2軒。
美容師の面白さを教えてくれるきっかけになったロンドン発の美容室『TONI&GUY』と
当時カリスマブームで飛ぶ鳥を落とす勢いの『ACQUA』でした。

実は『TONI&GUY』は以前のブログで書きましたが、上京前に髪を切りに行ったお店。
その後上京までの間に『TONI&GUY』の講習にも通っていたし、ロンドンでの研修ツアーにも参加していました。
(当時の地元の美容室の上司に、行かせてくれないなら辞めますと言って無理やり参加…自腹ですがw)
『ACQUA』は武道館でヘアーショーをした直後でしたし、当時の美容師なら誰でも知っているお店でした。

そして面接。

どちらのサロンも1次面接は受かりました。
そして『ACQUA』の2次面接。
絶対落ちただろうな…という内容でした。
面接後半に、「あなたはこのままでは落ちますよ。何か自分でコレというものは無いのですか?」と言われ無性に熱くなり、「御社のように大きなフロアのサロンはお客様への接客がベルトコンベアー式になってしまう印象がありますが、それを私が変えてみせます。」といい、嫌〜な空気になってしまったので、これは駄目だろうな、と。
すると後日『ACQUA』から、「2次面接合格です、最後にもう1度確認のためお越し下さいますか?」と連絡がありました。びっくりです。
が、しかし、その日と『TONI&GUY』の2次面接の日程が同日に!

かなり迷いました。

以前からの憧れの『TONI&GUY』に気持ちは傾いていました。
1次面接で再会したオーナーにアピールは出来たかな。ロンドンツアーに参加したこと気づいているかな?でもそんな人きっと五万といるよな。しかも英語の筆記試験は0点に近いだろうな… 駄目だろうな…

散々迷って、
先に2次面接を通過したサロンに向かうことにしました。実は確認のためと言う名の3次面接かもしれない、結果落ちるかも、ということも覚悟しつつ。
もちろん『TONI&GUY』には辞退を伝えて。

『ACQUA』からのお電話でのセリフ
「もし、杉本さんのお気持ちにお変わりがなければ」という、カリスマ美容室とは思えないような言葉選びに感動していたこともあって、後悔はありませんでした。

そして 就職先決定!
『ACQUA』入社です。
1998年12月21日のことでした。

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