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私はあなたのゴミ箱じゃない

私の母は被害者意識の強い人だった。
母と一緒にいると、私は加害者になる。

私があんなことしたから。
あんなこと言わなければ良かった。
私がダメな人間だから。
気が利かないから。
思いやりがないから。
冷たい人間だから。

お母さんに怒られたくなかった。
お母さんに見放されたくなかった。
お母さんにがっかりされるのが辛かった。

全部私が悪かった。
そう思って過ごしていた。

会社のお局に「母」と共通している部分があった。
不機嫌でコントロールしようとしてくるところとか。私を下に見てぞんざいに扱うところとか。

私はそんな人によく、感情の吐き捨て場にされた。

お局が私にだけ冷たい態度をとる。
お局が私にだけ当たりが強い。

その度に問いただしたくなった。
「どうして私にだけそんなことするの?」

でも、どうしても、何もない。
お局は「母」じゃない。この手の人は、反応が返ってくる人をターゲットにしているだけ。

どうしてなんて、こどもがお母さんにクズるそれだ。

その人の土俵に上がってはいけない。
反応しちゃいけない。

攻撃的な態度でやり返してもいけない。

いなす。
かわす。
流す。
受け止めない。

あの人が「ゴミ」を投げてきても、拾ったり受け入れたりしない。

私はあなたのゴミ箱じゃない。

自分が戦わなくちゃならないのはあなたじゃない。
自分自身だ。

20数年の刷り込みだ。
簡単には消せないかもしれないけど、諦めない。

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